年収「700万円」で管理職への打診が! でも「残業代」がつかないなら、平社員でいるべき? 管理職のメリット・デメリットを解説
現在平社員で勤務している中でも、仕事ぶりが認められて管理職の打診を受けることもあるかもしれません。管理職になると今までよりも仕事の幅が広がり、年収もかなり増える見込みがあるものの、残業代が出ないという話を聞き、思いとどまっている人もいるのではないでしょうか。 本記事では管理職になるのと、このまま平社員でいるのとどちらの方が得なのか解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
管理職は一般的には平社員よりも給料が高い
そもそも、一般的に管理職の年収は高いのでしょうか。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 役職別」によると、役職別の月額賃金の平均は次のとおりです。 ●非役職者:29万1100円 ●係長級:37万800円 ●課長級:49万800円 ●部長級:59万6000円 このように、基本的には管理職となり、昇進していくほど賃金は上がっていくといえます。
管理職は残業代が出ない
労働基準法では、従業員が1日8時間、1週間40時間を超えて働いた場合、会社は残業代を支払わなければならないとしています。 ところが、「監督若しくは管理の地位にあるもの」、つまり管理監督者に対しては残業代を支払わなくても良いと記載があります。これにより、管理職になると残業代がつかず、どれだけ残業しても毎月の給料は変わらないという風景はよくみられます。
残業に関する管理職のメリット・デメリット
残業代が出ない管理職は平社員と比べて必ず損になるかというと、そうではありません。前記のとおり、一般的に管理職の給料は平社員よりも高く設定されています。そのため、管理職になって残業代が出なくなったとしても、管理職前の年収よりも管理職後の年収の方が高いことの方が多いです。 また、今まで残業をしなければ満足のいく給料水準ではなく、残業代でなんとか暮らしている場合もあるかもしれません。管理職昇進後は早く帰っても給料は変わらないので、メリハリを付けて働ける場合もあるでしょう。 一方、管理職は残業が付かないため、長い時間働いても定時で帰ってももらえる給料は同じです。残業が多かった月でも、「今月は頑張ったのに先月と給料が同じか」と思うと、モチベーションがあまり上がらない人もいるかもしれません。