ロッテ・佐々木

◇1日　楽天1―5ロッテ（楽天モバイルパーク宮城） 　ロッテ・佐々木朗希投手が今季のレギュラーシーズン最終登板で、完全試合を達成した2022年4月10日のオリックス戦（ZOZOマリン）以来2年ぶりの完投勝利を収めた。最速157キロながらも、9イニングを5安打1失点、10奪三振の好投で、プロ5年目で自身初の2桁10勝（5敗）を達成。自らの右腕でチームを2年連続のクライマックスシリーズ（CS）へ導いた。 　「思うようなボールがいかなくても、そこそこ投げられるのは収穫。これから先、また良くないときもあると思うので、そういうときの引き出しになるかなとは思います」 　この日はドジャース、ヤンキースなど大リーグ10球団の関係者が視察。中でも、ドジャースはゲレン・カー副社長、アンドリュー・フリードマン編成本部長らが仙台まで足を運ぶ熱の入れようだった。フリードマン編成本部長は「彼は明らかに真の才能を持つ投手。私は日本に何回も来たことがあるし、いろいろな才能のある投手を見てきたけれども、彼は過去にアメリカに来た才能ある投手たち仲間に入る人材ですね」と絶賛した。 　「今日投げられて良かったですし、まだまだ大事な戦いがある。CSは3位からになるけど、日本シリーズにいって、日本一になれるように頑張ります」。今季は右上肢のコンディション不良のため約2カ月にわたって戦線を離脱したが、終わってみればキャリアハイの10勝をマークした令和の怪物。ポストシーズンで再び輝きを取り戻す。