442馬力の小型電動SUV ボルボ、新EV「EC40」発表 高性能ソフトウェア追加
「XC40」シリーズが名称変更 パワートレイン強化オプションも
スウェーデンの自動車メーカーであるボルボは、電動SUVのXC40リチャージおよびC40リチャージの名称変更を発表した。EVのネーミング基準に沿って、「EX40」および「EC40」と呼ばれることになった。 【写真】上質な「ブラック・エディション」も! 北欧EVクーペ【ボルボEC40を写真で見る】 (13枚) XC40リチャージはボルボ初の量産EVとして2021年に導入され、翌年にはそのクーペ版となるC40チャージが登場した。小型のEX30と大型のEX90の発売に伴い、新しい名称が与えられた。 ボルボは、「新しく合理化されたモデル名の基準により、どれが完全なEVで、どれがハイブリッド車なのかをお客様に理解していただけるようになる」と述べている。 XC40のガソリン版に変更はないが、PHEV版に与えられていた「リチャージ」のバッジは廃止され、XC40 T6またはXC40 T8となった。 今回の名称変更と同時に、EX40とEC40のパワートレインを強化するソフトウェアパッケージ「パフォーマンス」が設定された。2基のモーター出力を34ps(25kW)引き上げ、最高出力442ps(325kW)を発生。メルセデスAMG A 45 Sよりもパワフルなセッティングとなる。 ボルボは加速性能の向上を謳っているが、詳細は明かされていない。従来の0-100km/h加速タイムは4.7秒だった。 パフォーマンス・ソフトウェアは新車購入時のオプションとして選択できるほか、既存車両でもボルボ専用アプリから購入し、ダウンロードすることができる。 このソフトウェアが航続距離に与える影響は今のところ未発表だが、WLTPサイクルの航続距離はEX40が最長576km 、EC40が最長583kmとされている。 新名称を与えられたEX40とEC40は、欧州では5月頃に発売される予定だ。
フェリックス・ペイジ(執筆) 林汰久也(翻訳)