伊原六花“優香”、元夫・桐山漣“光星”に決別宣言「あなたは家族じゃない。さようなら」<肝臓を奪われた妻>
伊原六花主演のドラマ「肝臓を奪われた妻」(毎週火曜夜0:24-0:54、日本テレビ系/Huluにて配信)。6月11日放送の第11話で、元夫・光星(桐山漣)との関係を断ち、復讐をやめて自分の人生を歩んでいこうと決意する優香(伊原)の変化が描かれた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】「肝臓を奪われた妻」相関図 ■肝臓を奪った元夫とその家族への復讐と共に、再び愛を信じて生きていく成長物語 本ドラマは、LINEマンガで配信中の、国内累計閲覧数が1億3300万ビュー(※2024年2月時点)を超える大人気の同名ウェブトゥーンが原作。自分がただの肝臓移植のための道具だったと知った優香が、肝臓を奪ってすぐに自分を捨てた夫とその家族に復讐の炎を燃やすストーリー。 しかし、ただの復讐劇ではなく、他人を信じられなくなった自分を支える周りの人々や守るべきわが子のために、再び愛を信じて前を向いて歩いていく優香の成長物語にもなっている。 ■いつの間にか善良な人々から「奪って」いることに気付いた優香 逆上した弘子(加藤千尋)の暴力から優香をかばった小栗(戸塚純貴)は、大ケガを負い入院するハメに。優香は病室で眠る小栗を見ながら、これまで自分や息子の結人(近江晃成)に優しく、ストレートに恋心をぶつけてきた彼の姿を思い出し、自分と関わったせいで彼をこんな目に遭わせてしまったと自分を責めた。 そして、肝臓を奪われた自分の復讐のせいで、小栗はもちろん、春美(猫背椿)も傷つけ、穏やかで幸せな生活を奪っているのだと感じた。また、光星に言われた「復讐のせいで結人から父親を奪っている」という言葉もよみがえって、いつの間にかターゲットではない善良な人々からも「奪って」いることに気付き、がく然となった。 ■春美が優香をビンタした理由 花屋に戻った優香は、店に迷惑をかけたことを春美に謝り、「あの人とやり直そうかと思うんです」と告げた。「あの人…?」春美は唐突な優香の言葉に、いったい誰のことを指しているのか混乱する。だが、すぐに光星のことだと気付き、どういうつもりなのかと優香を問いただした。 優香は、光星からよりを戻さないかと言われていること、そして彼は結人の実の父親なのだから自分の身勝手で結人から父親を奪えないと告げた。優香はいつの間にか「奪う者」なっていた自分にショックを受け、もう何も考えたくなくなってしまっていた。 「いいんです。もう」と生気の無い目で言う優香の頬を、春美は思いっきり引っぱたき、「バカなことを言わないの!しっかりしなさい!」と叱りつけた。「血のつながりが全てじゃない」と言い、優香を騙して傷つけた男がたとえ息子の実の父親だとしても、復縁するのは間違っていると、涙ながらに彼女を諭した。 ■亡くなった自分の娘と優香を重ねていた春美 春美も優香と同じシングルマザーで娘がいたが、その娘を28歳の時に事故で失っていた。春美は優香に出会った時、娘が帰ってきたような気持ちになったのだ。そして、優香の復讐を知った時も、もし反対すれば彼女が自分の元から去ってしまうのではないかと恐れ、復讐を容認してしまった。それがそもそもの間違いだったのだと、優香に告げた。そして「普通だけどかけがえのない日々を送ってほしい。幸せになってほしい」と、優香に心から訴えた。春美の愛情は優香の張りつめていた心を溶かし、彼女は号泣するのだった。 ■「あなたは家族じゃない。さようなら」 復讐をやめることにした優香は光星の元を訪れ、彼の復縁の申し出をきっぱり断った。相変わらず結人を引き合いに出し、息子から父親を奪うのかと言ってくる光星に対し、一緒に笑ったり怒ったり泣いたりしたい人が家族なのだと優香は言い、「あなたは家族じゃない。さようなら」と、きっぱり決別宣言をした。優香が去り、1人残された光星からは怒りや悔しさではなく、拒絶された悲しみと動揺が伝わってきた。光星は優香に「あんなに家族を欲しがっていたくせに」と言っていたが、それ以上に彼も「家族」が欲しかったのではないだろうか。そんなことを思わせる表情だった。 光星に会った後、優香は賢三(田村健太郎)の元にも行き、これまで彼の気持ちを弄び傷つけたことを謝った。そして「人生を狂わせたことを一生胸に刻んで生きていきます」と告げた。優香の一連の復讐で最大の被害者は賢三だ。彼はただ弘子と付き合っていたというだけで巻き込まれたのだから。 ■光星が息子・結人を連れ去り! 光星と決別し、賢三にも謝り、これまでの自分にケリをつけた優香は笑顔も戻り、前を向いて新たな一歩を踏み出そうとしていた。が、その矢先、光星が結人を連れ去ってしまった。光星が連れて行ったとは知らない優香は、こつ然と消えてしまった結人を探し回る。光星が結人を連れ去った思惑は何なのだろうか。予告では「実の父親だからと言って、何でも許されると思うな!」と、光星を殴る小栗の姿が。復讐をやめることにした優香が小栗と幸せになる日は近そうだが、まだまだ波乱がありそうだ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部 ※桐山漣の「漣」のしんにょうの点は一つ