山口友士、プロデビュー戦で判定勝ち 「面白いって言ってもらえるような試合をしていきたい」
プロボクシングのバンタム級6回戦が17日、東京・後楽園ホールで行われた。山口友士(22)=三迫=がウェズリー・カガ(24)=フィリピン=に3-0の6回判定勝ち。プロデビュー戦を白星で飾った。 1回から左ジャブを丁寧に突くと、ボディー攻撃を交えて優勢に進める。4回には左ボディーフックがヒット。カガの強打とクリンチの多用に苦しんだが、最終6回には猛攻を仕掛けてカガを追い込んだ。ジャッジは58-56、59-55、59-55で山口を支持した。勝者コールを聞いた山口は冷静に小さく何度かうなずいた。 「楽しかったです。自分のボクシングをもっとしたかった。途中から相手にホールドされちゃって何もできなかった自分がいた。そこをもっと改善して、ホールドされる前にもっと手を出して、自分のボクシングを展開したい」と勝利の喜びをかみしめつつ、反省も口にした。 リングサイドからアドバイスを送った兄で日本ユース・スーパーフライ級王者、日本同級4位の山口仁也(24)=三迫=は「自分の試合より緊張しました」と弟の勝利に胸をなでおろした。 佐賀・多久市出身。小学生でボクシングを始め、佐賀・杵島商(現白石)高から大東大に進学。1年時から関東大学リーグ戦3部の試合に出場した。次戦は年内に6回戦を闘い、来年には日本ユース・バンタム級王座を狙う意向。友士は「デビュー戦ではとてもいい勉強をさせてもらったし、いい経験でした。これからもっとつなげていけるように頑張ります。まずはやっぱり世界チャンピオン。観客が面白いって言ってもらえるような試合をしていきたい」と語った。 友士のアマチュア戦績は41戦29勝12敗、カガのプロ戦績は6戦4勝(2KO)2敗となった。(尾﨑陽介)