エフエム宮崎「ハイブリ」の木村つづくさん、立ってマイクに向かう理由「明るい番組にしようと思い」
私たちの世界は音楽をはじめ様々な音や声であふれ、それにより癒やしや喜びを感じることもあります。思いを込めて音色や声を響かせる人たちを紹介します。 【写真】関門エリアの隠れた魅力伝えるネットラジオのMC「ノッポさん」
宮崎県都城市の自転車店「車楽屋輪店」には月~木曜日、午前10時の開店前から、店主の野下誠さん(49)お気に入りのFMラジオ番組「ハイブリッドモーニング」の音声が流れる。
昨年12月の平日の午前8時20分過ぎ。いつものようにラジオパーソナリティー、木村つづくさん(53)の「おはようございます。今朝もハイブリから元気をお送りしてまいります」との優しく温かみのある声が響いた。野下さんは「朝、木村さんの声を聞くと元気が出る」と笑顔で話した。
木村さんがパーソナリティーを務めるハイブリッドモーニングはエフエム宮崎(宮崎市)が毎週月~木曜の午前8時20分~10時55分にオンエアする人気番組だ。放送開始から今年で20年。宮崎県内の情報やリスナーからのメッセージなどを木村さんが、パーソナリティーの尾崎まなさん(月、火曜)、児玉真美さん(水、木曜)と和やかな雰囲気で紹介する。「ハイブリ」の愛称で県民らに親しまれ、リスナーからのメッセージはプレゼント企画がある日などは約200件寄せられる。
木村さんは放送中、ユニークなスタイルをとる。基本的に立ってマイクに向かい、話し続けるのだ。
「聞いてくださる方に少しでも笑顔で元気に朝の時間を過ごしてほしいと思っている。ラジオは(テレビのように)画がない。だからこそパーソナリティーが笑っているかなど、リスナーさんはとても繊細に感じ取っていると思う」
明るい番組にしようと思いついたのが立って話すことだった。6、7年前にオリジナルで取り入れた。「(雰囲気が)明るくなった。声を出しやすく、やるぞって気持ちが入る」と効果を感じている。
相方のパーソナリティーの2人も付き合って立って放送をしてくれる。ただ、座って話すのがだめと思っているわけではない。スタイルは「人それぞれ」。自分には立って話すのがあっていると感じている。