高宮まり

　ようやく自分らしい麻雀が打てた、そんな喜びの混じる笑顔がファンを虜にした。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」10月17日の第1試合はKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）が今期初トップを獲得。終盤に満貫をアガりトップ目に立つと、接戦のオーラスを見事逃げ切った。 【映像】高宮、トップ掴んだ赤ドラ輝く三暗刻 　この試合は東家からTEAM雷電・本田朋広（連盟）、渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）、EX風林火山・二階堂亜樹（連盟）、高宮の並びで開始した。亜樹と高宮、そして松本の3人は今期未勝利。これに対してすでに2勝を挙げている好調者の本田がぶつかった。 　高宮は東2局、本田からリーチ・中・赤・ドラの8000点をアガる。しかし決して試合は楽に運ばない。東4局1本場は本田の満貫を親被り、南1局は亜樹に痛恨の満貫放銃と、失点が続いた高宮は3着目に落ちてしまった。 　逆転の一打は直後の南2局。中盤に5筒と中膨れ五万のシャンポン待ちでテンパイ。役はタンヤオ、赤も2枚とチャンスだが待ちが悪いためダマテン。一手替わりで役満・四暗刻にもなるため、じっと息を潜めた。すると、すでに七対子をテンパイしていた松本から五万が打たれ、高宮が「ロン！」。タンヤオ・三暗刻・赤2の8000点で再びトップ目に立った。 　オーラスは3着目の松本が仕掛ける。放銃できない高宮は慎重に打ち回し、松本の2着浮上のツモアガリを見届けて逃げ切りに成功。今期初トップを手に入れた。 　その後の勝利者インタビューで高宮は、接戦のオーラスについて「トップ目という感じがあまりなくて、選択が難しかったですね」。待望の初トップについて話題が及ぶと、自ら手を叩き笑顔に。「（勝っていないことを）あまり気にしないようにしていました。気にしてしまうと、嫌な気持ちになってしまう。いい気持ちで戦いたい。後から言われてみるとすごくうれしいです、ありがとうございました」とファンにも感謝の言葉を伝えた。 　この日は小さなトップ、しかし持ち前の攻撃力で、いずれは大きなトップも狙いたい。「ホップ・ステップ、次はジャンプしたいと思います！」とガッツポーズを見せ、その笑顔にファンは「ほっぷすてっぷ！ジャンプゥ！！」「たまりませんね」「かわいいw」とメロメロだった。 【第1試合結果】 1着　KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）2万8100点/＋48.1 2着　渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）2万7900点/＋7.9 3着　EX風林火山・二階堂亜樹（連盟）2万6300点/▲13.7 4着　TEAM雷電・本田朋広（連盟）1万7700点/▲42.3 ※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ　2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 （ABEMA/麻雀チャンネルより）