サンリオエンターテイメントが現在直面している“課題”とは?「『常に混んでいて楽しめない』というお客さまの声もいただくので…」
笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00~20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。8月3日(土)の放送は、前回に引き続き、株式会社サンリオエンターテイメント代表取締役社長の小巻亜矢(こまき・あや)さんをゲストに迎え、お届けしました。
1959年生まれの小巻さんは1983年に株式会社サンリオに入社し、結婚を機に一度は退社しましたが、出産などを経て45歳のときにサンリオ関連会社で仕事復帰。その後、2013年に東京大学大学院教育学研究科修士課程を修了。2014年にサンリオエンターテイメントの顧問となり、2015年にはサンリオエンターテイメント取締役に就任。2019年6月より現職に就いています。
◆“好き”が人を強くする
前回の放送では、サンリオエンターテイメントが運営するテーマパーク「サンリオピューロランド」再興への道筋とともに、現在の“テーマパーク、エンターテインメントのあり方”について伺いましたが、この日はまず、小巻さんのDX・デジタル感について伺いました。 小巻さんいわく、社内にはデジタルネイティブ(物心ついたときからPCのある環境で育ってきた世代)の若いスタッフが多く、さらには、音楽をはじめとするさまざまなカルチャーに手を伸ばし、その興味がビジネスにも活かされているとし、「みんなやりたいことへのモチベーションが高く、能動的に動いてくれています」と胸を張ります。 また、人材育成の面において“好きが人を強くする”をポリシーに、「DXに限らず、技術や知識があっても好きじゃないことは伸びません」とキッパリ。さらに、もう1つのキーワードとして“成長”を挙げ、「例えば、会社の指標として定期的に目標を立てて、そこに向けて自分がどう成長するべきかを必ず考えること、上司はスタッフの成長をどうサポートできるかで自身の評価へとつながるような仕組みを作っています」と明かします。