サンリオエンターテイメントが現在直面している“課題”とは?「『常に混んでいて楽しめない』というお客さまの声もいただくので…」
◆キャラクターの好みにも地域性がある!?
続いてはサンリオのキャラクターの話題に。小巻さんによると、シナモロールが絶大な人気を誇っているほか、現在はポチャッコの人気が再燃しているとのこと。これに笹川はシナモロールの人気は認識しつつも、「私もポチャッコは子どもの頃に持っていたけど、今になって再び人気が出た理由は分からないかも……」と意外だったことを吐露します。 この言葉に小巻さんも同意しつつ、「ポチャッコは地味にずっと人気があったのですが、3,4年前からポチャッコやハンギョドン、けろけろけろっぴ、タキシードサム、バッドばつ丸、あひるのペックルという6人の男のコで『はぴだんぶい』というユニットを結成してプロモーションをおこなったことが、大きなきっかけになったのかなと思います」と推測します。
◆サンリオエンターテイメントが目指す新たな形とは?
最後に、小巻さんの主戦場であるサンリオピューロランドにおける今後の課題を伺うと、「たくさんありますが、ピューロランドは全館屋内型の施設のなかにすべてが集約しています。ということは、来場される方の人数が限られてしまう。頑張っても、ここから2~3倍にすることは(物理的に)できません」と言及。 そのうえで「『行きたくても入れない』『常に混んでいて楽しめない』というお客さまの声もいただくので、売上や動員数という視点だけじゃなく、そうした方に対して、例えばバーチャル上など、もっと違う形で楽しんでいただけるようなものを提供することも手段の1つかなと思います」と話します。 さらに、館内には階段が多くあるため、体に障がいがある方など、みんなと一緒の楽しみ方ができない方も一定数いることを挙げ、「今年『多様な方が、多様なところで楽しめるようなエンターテインメントをお届けする企業になろう』と宣言しました。ですので、既存のテーマパーク運営だけでなく、テーマパークラボ・エンターテインメントラボとして、さらなる可能性に挑戦していきたいと思います」と話していました。 (TOKYO FM「DIGITAL VORN Future Pix」8月3日(土)放送より)