東海大相模、56年ぶりの1失点Vなるか 選抜高校野球・決勝
第93回選抜高校野球大会は最終日の1日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝が行われ、東海大相模(神奈川)と明豊(大分)が対戦する。第83回大会(2011年)以来3回目の優勝を狙う東海大相模は、金属製バット導入(1975年)以降では初となる、総失点「1」の全国制覇という偉業がかかる。 東海大相模は、準決勝までの4試合で失点はわずかに1。1回戦の東海大甲府(山梨)の八回に1点を失って以降、30イニング続けてスコアボードに「0」を並べてきた。 原動力はエース左腕の石田隼都(3年)。1、2回戦を救援で登板し、準々決勝と準決勝は2試合連続で完封。今大会は26イニングを投げて失点ゼロだ。 決勝でも零封勝ちし、大会を通じて1失点で優勝すれば、第37回大会(65年)の岡山東商以来、56年ぶりとなる。岡山東商はエース右腕・平松政次(元大洋)が1回戦から4試合連続完封し、決勝では藤田平(元阪神)を擁した市和歌山商(現市和歌山)を相手に1点を失ったが、2―1で勝利。平松は4試合連続完封と39イニング連続無失点の大会記録を樹立した。 今大会はここまで本塁打が9本と少なく投高打低の傾向にあるとはいえ、金属製バットによるパワー野球全盛の時代。令和で初めて開催されたセンバツで、東海大相模が「1失点優勝」の快挙を達成できるか、注目だ。【安田光高】 ◇決勝戦もライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、決勝もライブ中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。