「これは安い!」コスパ重視! サーキットも街乗りも楽しめるスポーツタイヤ~カスタムHOW TO~
こちらはサーキットも走れるスポーツタイヤといった立ち位置。ストリートレベルでは十分ハイグリップ。サーキットではハイグリップラジアルには及ばないが、耐摩耗性が高い。サーキット走行会なのどで何度も使って楽しめるのが魅力だ。またタイヤ自体の値段もハイグリップラジアルなどに比べて安いのでコストパフォーマンスが高い。
このカテゴリーでは長年アジアンタイヤがそのメインだったが、最近ではブリヂストンや横浜ゴムなどもラインアップがある。ブリヂストンではアドレナリンRE003などがこのカテゴリーのタイヤにあたる。サーキットでのベストタイムを求めるのではなく、たくさん走って練習をしたい人にはコストパフォーマンスが高くオススメできるカテゴリーだ。
◆サーキットの練習走行でオススメのタイヤはどれ?
ちなみにビギナーのサーキット走行の練習用タイヤというと、エコタイヤや低燃費タイヤなど普通のグリップの低いタイヤこそ練習になると言う人もいたが、このカテゴリーのタイヤでのサーキット走行はオススメできない。
理由はそもそもサーキットのような高負荷を想定してタイヤが作られていないので、タイヤが摩耗するのではなく、ブロックがちぎれて飛んでいってしまうことが多い。そうなるといくら安いタイヤでも1日の走行でボロボロになって交換が必要になることも多く、むしろコストパフォーマンスが高いとは言えない。
またサーキット走行時にグリップの低いタイヤは限界が低く、タイヤが滑りやすいので練習になると言う意見もある。確かにその側面もあるが、ドライビングミスが起きたときに、スライド状態からグリップを回復するのに時間がかかり、そのままクラッシュしてしまう例も多い。サーキット走行ビギナーの練習中の人にこそ、ある程度グリップの高い、セカンドブレードのラジアルタイヤなど がオススメである。
ちなみにいずれのタイヤもサーキット走行で熱が入るたびにゴムは硬くなっていってしまう。そのため何年も使えるものではない。どんどん硬くなり、本来のグリップを発揮できなくなってしまうので、サーキットに年に数回通うのであれば1年ごと位の交換がベスト。それ以上の期間となると溝は残っていても、タイヤ自体が熱によって硬く硬化してしまっているので、本来のグリップを発揮できず、不意にタイヤがロックしたりスピンしたりしやすくなる。
タイヤを温存するために普段乗りでは履かない人もいるが、むしろ普段乗りでも使ってサーキットに行った後、硬化したタイヤ表面は普段乗りで削り、またフラットな表面が出たところで、サーキットを走るのを繰り返して 比較的短いスパンで交換していくことをオススメしたい。
レスポンス 加茂新