「とんでもねぇぞ…」オカッパリからロクマルサイズのブラックバスをゲット。実は狙って釣る方法があった…
昨シーズンのルアマガ的ビッグニュースを挙げるとしたら、間違いなくトップ3にランクインするのが「金森隆志、陸王で長良川のロクマルをキャッチ」という事件だろう。そんな「岸」というハンディキャップをはねのけてロクマルに近づくための3つの方策を金森隆志に聞いた。 【画像】「とんでもねぇ…」ロクマルのブラックバス写真ギャラリー
金森隆志(かなもり・たかし)
1981年岡山県出身。レイドジャパン代表。これまでに『陸王』の称号を三たび獲得。堅実な観察眼とアップデートを怠らない姿勢で、20年以上に渡りオカッパリのフロンティアを開拓し続けている。
偶然と必然がもたらすビッグフィッシュとの邂逅
昨シーズンのルアマガ的ビッグニュースを挙げるとしたら、間違いなくトップ3にランクインするのが「金森隆志、陸王で長良川のロクマルをキャッチ」という事件だろう。 初日はミスの連鎖でゼロスコア、対する川村光大郎は6kgオーバー。しかし背水の陣で迎えた2日めの朝、前日はスルーしていた下流域のアシ島まわりにエントリーするやいなや、目の前にクルーズしてきた巨大なシルエットと遭遇し、みごと口を使わせることに成功したのだった。 「1日目にやらかしたあと『アフターの魚の可能性を消しすぎたな』と。そう考えると本流のアシ島は無視できない。でもオカッパリで触るには広すぎる場所だし、減水していたので、かろうじて深みがあってブレイクの絡む最下流側なら…と思ったんですよ」 減水時のセオリーを踏まえると、バンクから魚が離れてむしろチャンスが減りそうな状況でもある。しかしこの日は減水で流芯のカレントが強まり、アフターの魚やベイトフィッシュが沖に出づらくなって、水の巻くこのスポットに寄っていたのでは、と金森さんは推測する。 「あのクラスの魚は、理にかなっていないと出現しない。僕があのタイミングであの場所に入ったのは偶然みたいなもんですけど、釣れたあとに振り返ると、やっぱり必然だったんだなと思う」 金森がオカッパリでキャッチした厳密な「ロクマル」は過去に2本のみだが、寸止めサイズは取材で何度も手にしてきた。これは減水した溜め池でレベルバイブブーストを襲った59.8cm。 極端な増減水や濁り、大雨や台風などコンディションの激変はネガティブに働くことも多いが、「ロクマル」を目標にするのであればむしろビッグチャンスだと考えるべきだ。