関西新将棋会館 白星第1号は藤井奈々女流初段「緑が見え、心が落ち着く」
大阪府高槻市に完成した関西将棋会館が3日、グランドオープンし、公式戦と女流棋戦の対局が行われた。4階の対局室では、順位戦C級1組8局と第7期清麗戦予選、藤井奈々女流初段(26)と岩崎夏子女流2級(13)戦が行われた。 午後2時46分、先手の藤井が105手で勝ち、新会館の第1号の白星を挙げた。 胃腸炎で体調は万全ではなかったが、終局後、藤井は「内容はけっこう激しく、香車1枚、損したが、崩れずに勝ちにつながった」と振り返った。 新会館での白星第1号に「うれしい」と声を弾ませた。対局室は4階「芙蓉(ふよう)」。対局室からは「内なる庭」を名付けられた中庭が見えた。「対局中はしんどいとき、ふっと見渡すと、緑が見えるので心が1度、落ち着く」と感想を話した。「開放感がある、いい建物を建ててくださった」と感謝した。