タモンズが最後の「M-1」に挑む 大宮セブンを描く映画「くすぶりの狂騒曲」全国公開決定
大宮セブンを題材にした映画「くすぶりの狂騒曲」が12月13日(金)に新宿バルト9、イオンシネマほかで全国ロードショーされることが決定した。この作品は、大宮セブンメンバーのタモンズを中心に、成功を夢見る芸人たちの軌跡を描く大人たちの青春群像劇。タモンズの大波を和田正人が、安部を駒木根隆介が演じている。 【画像】「くすぶりの狂騒曲」の場面写真。(他7件) タモンズ、囲碁将棋、マヂカルラブリー、GAG、すゑひろがりず、ジェラードンの6組からなる大宮セブン。2014年、埼玉・大宮ラクーンよしもと劇場のオープンに合わせて最初のメンバーが集められ、「島流し」と揶揄されながらも大宮を盛り上げるためにユニット・大宮セブンを結成した。当初は人気が出ず、ほぼ無観客の状態でライブを行う日々。そのため、メンバーたちは雨の中傘をさしての営業、外国人客ばかりのカレー屋での営業など、過酷な環境での仕事もいとわず数々の修羅場を経験した。今ではそのほとんどが賞レースで結果を出し、メディアで活躍している。 同作では、すゑひろがりずの「M-1グランプリ」決勝進出をきっかけにメンバーが注目を集めはじめる中、飛躍のきっかけを掴めないでいたタモンズにフォーカス。現状を打開するためにコンビ名を改名したり、新たなメンバーを追加してトリオになろうとしたり、明確な指針もないまま、タモンズは迷走していた。その様子を間近で見ていた大宮セブンのメンバーからの応援を受け、タモンズは芸人を目指したときの純粋な気持ちを思い出し、「M-1グランプリ」ラストイヤーに挑む。 このたびタモンズとマヂカルラブリー、和田と駒木根のコメントが到着。タモンズ大波は「役者さんや製作陣の皆さんが素晴らしすぎて、あの何をやってもうまくいかなかった時期も意味があったんだと思わせてもらいました。うまくいかないことが悪いことじゃないと教えてもらいました」と語り、安部は「タモンズのくすぶりが見事に再現されていました。ただ辞めなかっただけの話をここまでの感動物語に仕上げて頂き、本当に恥ずかしいです。本当にうれしく、本当に恥ずかしいです」と照れながらも絶賛した。 キャストには、辻凪子 土屋佑壱 永瀬未留、チュートリアル徳井、岡田義徳も名を連ねる。監督を立川晋輔、脚本をメトロンズの中村元樹が担当した。 ■ タモンズ コメント 大波:くすぶりの狂騒曲を拝見させていただきました。自分がモデルの話なんですが、自分じゃないように見れました。なぜなら和田さんがかっこよすぎたから。あれはさすがに僕じゃないです。タモンズを知らずにこれを見た方が僕を見る機会があっても詐欺やと騒がないでください。和田さんがすごすぎるだけなんで。役者さんや製作陣の皆さんが素晴らしすぎて、あの何をやってもうまくいかなかった時期も意味があったんだと思わせてもらいました。うまくいかないことが悪いことじゃないと教えてもらいました。早く見た方と感想を言い合いたいです。是非映画館でご覧ください。 安部:タモンズをモデルにした大宮セブンの映画を撮ると聞いたときは、プロデューサーさんが出世の道を閉ざされたか何かの理由でヤケクソになったのだと思いました。でも出来上がりを観たら本気の大真面目映画でした。タモンズのくすぶりが見事に再現されていました。ただ辞めなかっただけの話をここまでの感動物語に仕上げて頂き、本当に恥ずかしいです。本当にうれしく、本当に恥ずかしいです。本当に恥ずかしいですが、是非映画館で観て下さい! ■ マヂカルラブリー コメント 野田クリスタル:本当に恐ろしいのはまだまだ芸人人生は続くというところです。この映画も長い芸人人生の中では序章にすぎません。そんな序章ですらこんなに濃厚な人生を送れるなんてやっぱり芸人はいいですね。タモンズに関しては特にくすぶってきたし、今もくすぶってるし、一生くすぶってるかもしれません。でも人を笑わせ続けます。狂った芸人人生の一部始終を是非ご覧ください。 村上:この映画を観てどんなことを思ってほしいかと聞かれても別にないですし、いい話なのかどうなのかもよくわかりませんが、とにかく説明できない涙が出てきました。開始数秒で泣きました。僕たちがんばったよな、なんて思ってないのになぜだか涙が出ました。お笑い芸人を描いた作品はほかにもあると思いますが、本当に本当のリアルを描いています。お笑い芸人、お笑いが好きな人、お笑いを目指している人、お笑いをやめたい人、お笑いをやめた人、お笑いに興味がない人全員に見てほしいです。とにかくタモンズとこの映画が面白いことは間違いありません。 ■ 和田正人 コメント いまも活躍を続ける、実在のお笑い芸人さんを演じるプレッシャーたるや……。公開日が近づくにつれ、大宮セブンファンの皆さまからの無言の圧をズッシリと感じています。ただ個人的には、モノマネ映画にはしたくないなと、舞台の上に生きるお笑い芸人さんを、役者が全身全霊で演じることに意味があるなと。そんなことを大切にしながら、お笑い芸人さんへのリスペクトを持って演じさせて頂きました。本作は、くすぶり続ける芸人の、何も変わることのない日々を描いた作品です。強いて言えば、売れない芸人さんの苦悩を売りとした映画です。そんな中、今年のTHE SECONDタモンズ決勝進出。本戦でも準決勝まで勝ち上がる大躍進。欲を言えばですが……映画公開が終わるまで、くすぶり続けてほしかったです。タモンズさん(笑)。 ■ 駒木根隆介 コメント 現場がとても楽しかったです! というとどうかと思うコメントの入りなのですが。本当に楽しかったです。平均年齢40歳前後の、自分も含めてくすぶり率高めの俳優陣が、再現ではなく、自分たちなりの「大宮セブン」を作ろうという、よく分からないモチベーションの高さが充満した現場でした。相方役の和田さんとのプライベート漫才稽古も、まだまだ足りないと思わせてくれるメンバーたちでした。本物ではありませんが、スクリーンの中ではマルチバース「大宮セブン」として存在できているかもしれません。タモンズさん始め、大宮セブンの皆さまと今作の益々の発展を願っております。なんたって現在進行形ですから! (c)2024「くすぶりの狂騒曲」製作委員会