星空案内人講座開講 21人受講、地元団体主催で初 与論島
星空や宇宙の魅力を伝える「星空案内人」の2024年度養成講座が7日、鹿児島県与論町のゆんぬ体験館で開講した。島内外から21人(新規17人)が受講。4日間の講座を受け、星空や宇宙の知識や天体観測に関する技術を習得する。 星空案内人は「星のソムリエ」の愛称があり、特定非営利活動法人星のソムリエ機構が認定する制度。与論町では19年度から和歌山大学のサテライト講座として毎年講座を開き、これまでに正案内人4人、準案内人80人を育てた。今年度は地元ガイド団体「夜空のおさんぽガイドの会」(橋本康宏会長)が実施団体として認められ、初めて講座を主催した。 7日は星座や宇宙に関する基礎知識、望遠鏡の仕組み、操作技術など、8日は天文学や宇宙物理学、星空の文化に関する講義があった。後半の講義は21、22の両日を予定している。 受講生した与論高校の生徒は「星の知識を得たく、履歴書にも書ける資格と聞いて参加した。望遠鏡の使い方など勉強になった」、久高美来さん(34)=沖縄・宮古島=は「宮古島で星空ガイドを仕事にしたいと思っている。沖縄県内ではなかなか受けられず、今回やっと受講できてうれしい。星の魅力を伝えていきたい」と話した。 橋本会長(38)は「これまで5年間の講座開催で、島内で興味がある人はほとんど受講したと思っている。今後は準案内人から正案内人へのレベルアップを進めるとともに、島外から資格を取りたい人を呼び込む講座ができれば幅が広がる」と話した。