断トツ数値残した天才打者…圧倒の17.94 現実味帯びてきたリーグ20年ぶりの偉業
無双の鷹モイネロ、交流戦優勝に貢献した楽天・早川
そんなパ・リーグのセイバーメトリクスの指標による6月の月間MVP選出を試みる。投手評価として、平均的な投手に比べてどれだけ失点を防いだかを示す指標RSAAを用いる。上位ランキングは以下の通りだった。 〇早川隆久(楽天):RSAA5.71、登板3、23回、防御率0.78、WHIP0.78、奪三振率10.17、与四球率1.57、QS率100%、HQS率67% 〇モイネロ(ソフトバンク):RSAA5.35、登板4、27回、防御率0.67、WHIP1.11、奪三振率11.13、与四球率2.33、QS率100%、HQS率50% 〇種市篤暉(ロッテ):RSAA4.58、登板4、28回2/3、防御率1.88、WHIP0.98、奪三振率10.05、与四球率4.57、QS率100%、HQS率50% 〇エスピノーザ(オリックス):RSAA4.05、登板4、27回1/3、防御率1.65、WHIP0.95、奪三振率7.57、与四球率2.96 上記ランキングに掲載されていないチームのwRAA上位選手は以下の通り。 〇今井達也(西武):RSAA1.99、登板4、31回2/3、防御率1.99、WHIP1.04、奪三振率9.66、与四球率2.62、QS率100%、HQS率75% 〇伊藤大海(日本ハム):RSAA1.18、登板4、28回、防御率2.25、WHIP1.07、奪三振率8.68、与四球率1.61、QS率75%、HQS率50% 快進撃を続けるソフトバンク投手陣で出色の活躍を示しているのがリバン・モイネロだ。月間3勝、防御率0.67、奪三振率11.33は規定投球回以上の投手でリーグトップ。公式の月間MVPの最有力候補である。ただ、モイネロ以上に6月のパ・リーグで、RSAAの観点から最もチームに貢献した数値を残したのは25歳の早川隆久である。 勝ち星こそ1勝だったが、QS率100%、HQS率67%と、先発としての役割を十分に果たした。奪三振率10.17もさることながら、与四球率1.57はリーグの中でもトップクラスである。楽天の交流戦優勝、月間勝ち越しに大きく貢献した早川をセイバーメトリクス目線で選ぶ6月の月間MVPに推薦する。