「光る君へ」実資VS道長の3分に渡る舌戦話題 「禅問答のよう」「実資ド正論」
最後には道長が苦笑いで「意味が分からぬ」と断ち切り、実資は「帝のご譲位、今少しお待ちくださいませ」といいその場を後にした。
約3分に及ぶシーンだったが、道長を相手に一歩も引かない実資に対し、SNSでは「ド正論」「実資の言う通り」「筋がしっかりしてる」「良いことを言う!」「信頼と実績の実資、さすがに頭が切れる」「実資の指摘の通りだ」「言ってる事よくわかる」「デキる男」と絶賛の声が続々。さらには、「道長にここまで言えるのは実資だけだよなあ」「はっきり言ってくれる実資が良かったね道長」といった声もあった。
なお、実際に実資と三条天皇の仲はどうだったのかというと、ドラマの時代考証を担当する倉本一宏は、公式サイトのコラムで以下のように説明している。
「実資は「どんな人物であっても天皇は尊重する」という人なので、誰と仲が良いというようなことはないと思います。三条天皇からすれば、道長に対抗するためには、東宮時代に春宮大夫や東宮傅として支えていた道綱では頼りなく、小野宮家の当主で儀式などにも精通した実力者の実資を陣営に引き込むしかないと考えていたでしょう。そしてすけ子の立后の儀に際して、多くの公卿が道長を意識して日和見をする中で、実資がその儀を取り仕切ってくれましたので、三条天皇は「実資は自分のことを非常に重んじてくれている」と思い込んだと思います。けれども、実資としては当たり前のことを誠実に、粛々と行ったに過ぎません。実資は三条天皇が恣意的に人事を行うことなどを非難していますので、むしろ政治的には、三条天皇のことをあまり評価していなかったと思います」
ちなみに、いつの間にか実資のもとで飼われている様子のオウム(声:種崎敦美※崎は「たつさき」)も久々に姿を現し、安堵や歓喜の声が寄せられた。(石川友里恵)