じつは花火師、じつは教員・・・パリ五輪で話題の日本人審判 NBAスターに詰め寄られる場面も
■普段はバレー部顧問の高校教諭 明井寿枝さん
勤務先の高校ホームページで「石狩翔陽が誇る教員」と紹介されているのは、北海道の公立高校・石狩翔陽高校で体育科の教員とバレー部の顧問を務める明井寿枝さんです。東京五輪に続き、日本人唯一の五輪バレー審判に選ばれました。 室蘭市出身の明井さんは、中学時代にバレー選手としてのキャリアをスタートさせた後、高校の保健体育教諭になり、バレー部の指導を続けながら審判資格を取得。2021年に行われた東京五輪を始め、海外で行われるバレーの国際大会でも審判を担当し「教員・顧問・審判」の三刀流を続けています。 石狩翔陽高校の成田豪・副校長は、明井審判について「一言で言えば、大変素晴らしい先生です。国際大会でも活躍される審判なのに、おごりなどが一切無い。プロらしい職人気質のある指導は、バレー部の生徒達からも人気です」と話します。 毎年のように国際大会で審判を務める明井さんの活躍は、すでに教員間では「普通のこと」と認識されているようですが、およそ3年ぶりの五輪大会はやはり特別。成田副校長は、学校をあげて応援しているといいます。 「東京大会に続いて2度目の五輪は特別です。明井先生が審判を務める試合は、なかなかテレビでは放送されません。ですので、教員間でどこで放送が見られるか、と情報を集めてみんなで応援をしています」(成田副校長)