パリ五輪に向けた重要な強化試合に向けて気持ちを高める長谷川唯「自分たちが主導権を握らなければいけない試合」
なでしこジャパンの長谷川唯が、5月31日に行われる国際親善試合・ニュージーランド戦に向けた意気込みを語った。 池田太監督の下、今夏に行われるパリ五輪に向けて強化を進めているなでしこジャパン。5月31日と6月3日には、スペイン遠征で五輪出場国のニュージーランドとの連戦を戦う。 4月のシービリーブスカップ以来となる今回の活動。4月の遠征では4カ国中最下位という悔しい結果に終わった中、今回のニュージーランドとの連戦は五輪本大会メンバー発表前、最後の強化試合となる。 チームの中核の一人でもある長谷川は、「ブラジル戦(1-1でPK戦の末に敗戦)も本当にチャンスがあった中で負けてしまった。そこの修正は、このニュージーランドとの試合で見せていかないといけない」と強い思いを口に。FIFAランキングで日本が7位、ニュージーランドが28位と差がある相手とあって、「相手との力量を考えても、自分たちが主導権を握らなければいけない試合だと思っている。個人的には本当に攻撃的にというところを意識してやりたい」とチームの改善に目を向けた。 チームとしては女子W杯で採用した「3-4-3」に加えて、W杯以降は長い時間をかけて「4-3-3」にチャレンジしてきた。そういった積み重ねにより「試合の中で、メンバーを変えなくてもフォーメーションを変えられるというのを自分たちのオプションとして持っていることはすごい強み」と主張。その上で、ピッチ上での変更が求められたときに「このフォーメーションの方がいいなとか、もう少し立ち位置はここにした方がいいなというのはある程度見えている」からこそ、「変更の中心にしっかりなれるようにしたい」と前を向いている。 また、ピッチ上で求められる個人戦術についても、マンチェスター・シティでプレーを続けることで「考える部分であったり、そういった能力で自分は長けている方なのかなと再確認できた」と自信を深める長谷川。パリ五輪に向けて重要な強化試合となるニュージーランド戦でどんなプレーを見せてくれるか楽しみにしたい。