【定年退職後の仕事】経験職種の求人で業務委託の募集が多いです。アルバイトと比較して賃金や社会保険などはどうなのでしょうか?
近年は定年退職後も継続して働きたいと希望する方も多く、企業側もシニア求人の募集を積極的に行っています。 シニア求人はアルバイトやパートのほか、業務委託も多い傾向にあり、「業務委託とアルバイトの違いは何か?」と疑問を覚える方もいるでしょう。 そこで本記事では、業務委託の特徴やアルバイトと比較した場合のメリット・デメリットなどを紹介します。 ▼高齢者の「4人に1人」は働いている!? 平均年収はどのくらい?
業務委託とはどのような働き方?
業務委託とアルバイト・パートには、明確な違いがあります。定年退職後、初めて「業務委託」の求人を見て気になる方は、まず業務委託の特徴やパート・アルバイトとの違いを把握しておくことが大切です。 そのうえで、業務委託とアルバイトの働き方を比較し、自分はどちらの働き方が合っているか検討したうえで、働き方を決めましょう。 ◆業務委託とは 業務委託は、企業に雇用されずに特定の業務を行う働き方です。企業は業務委託契約を結んだ労働者に、行ってほしい業務を依頼します。労働者は依頼された業務を行ってその成果を納品し、事前に提示された報酬をもらいます。 業務に対しての指揮命令や労働時間等の取り決めはないため、期限内に成果物を納品すれば働き方は自由です。最初の1日で仕事を終わらせても、1日1時間だけ仕事をしても成果物が納品日までに納品されれば問題ありません。 ◆企業の社会保険や雇用保険には入れない 業務委託は、企業と雇用契約は結ばずに業務を行います。したがって、企業の社会保険には加入ができません。定年退職後に業務委託で仕事をした場合、国民健康保険に加入します。 また、厚生年金にも加入できないため、将来受給できる年金を増やしたいので厚生年金に加入したいと考えている場合は、社会保険が適用される働き方を探しましょう。 ◆アルバイトと業務提携の違い 業務委託が会社に雇用されないのに対し、アルバイトは会社に雇用されて所定労働時間に働く働き方です。アルバイトは条件を満たせば、雇用保険や社会保険に加入できます。また、契約期間中は雇用が保障されて、安心して働けるのも特徴です。 その一方で、アルバイトは働く時間や場所が決められています。たとえ閑散期で仕事があまりない場合でも、勝手に仕事を終了できません。上司の判断で帰宅が許された場合は、仕事をしなかった分の時給は発生しないので給与が下がります。