ベトナムに台風11号の爪痕 155人死亡 141人が安否不明
ラオカイ省、ベトナム、9月13日 (AP) ― ベトナム北部で鉄砲水が集落全体を押し流し、30人が死亡、数十人が行方不明となり、9月11日の時点で、台風11号とその余波による死者は155人に上った。 ベトナム国営VTVテレビは10日、西北部の山間部に位置するラオカイ省で、山から鉄砲水が押し寄せ、35世帯が住む村を飲み込む瞬間の映像を放映した。 救助隊はこれまでに30体を収容、さらに安否不明の65人を捜索しているが、生存者はほんの一握りにしか過ぎないという。 生存者の捜索活動は東北部で中国と国境を接しているカオバン省でも続けられており、同省では9日、乗客20人が乗ったバスが鉄砲水に流された。 事故の3日後、救助隊は現場から800メートル離れた場所で流されたバスを発見した。現場からは生存者1人が救出され、7人の遺体が収容されたが、残りの安否は不明のままだ。 台風11号とそれに続く災害の死者は155人に上り、141人が安否不明だ。 (日本語翻訳・編集 アフロ)