「何がバロンドールだ」前代未聞の“事前漏れ騒動”ビニシウス落選に王国ブラジルや名将激怒…マドリーは授賞式ボイコット「敬意を欠いている」
事前漏れは主催者側、ボイコットはクラブ側の…
今回の騒動について、筆者は受賞者の名前が事前に漏れたのは主催者側の重大なミスであり、受賞の有無は別として、クラブが出席をボイコットしたのはスポーツマンシップに反すると考える。 ともあれ、人間性はさておき、純粋なスポーツの観点からはビニシウスが受賞に値したと考えており、レアル・マドリーのボイコットと合わせ、二重に残念だった。また、ビニシウスに関しては、彼が努力を重ねて貧しい出自から這い上がり、なおかつスペインで受けてきた人種差別に耐えて現在の地位にまで上り詰めたことを日本のファンにも理解してもらえたら、と思う。 ただし、ブラジル人たちはビニシウスが受賞を逃したことは別として、世界最優秀選手へノミネートされた各30人のうち、男子がビニシウス1人で女子が2人、男子の世界最優秀ヤングプレーヤーにノミネートされたのもFWサビーニョ(マンチェスター・シティ)わずか1人だったことを問題視すべきか。 日本も、近年、欧州クラブで活躍する選手が男女共に激増したのは事実だが、それでも男子では全カテゴリーで誰ひとりノミネートされず、女子でも長谷川だけがノミネートを受けたことを重く受け止めるべきだろう。
(「熱狂とカオス!魅惑の南米直送便」沢田啓明 = 文)
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