阿部巨人3連戦2度目の完封負けで今季初3タテ食らった…7安打も3併殺でつながり欠く 3日・阪神戦「仕切り直し」
◆JERA セ・リーグ 巨人0―4ヤクルト(1日・東京ドーム) 逆転への望みが絶たれ、場内はため息に包まれた。4点を追う9回1死一、二塁。萩尾が三ゴロ併殺打に倒れた。一塁アウトの微妙な判定に阿部監督がリクエストしたが覆らず、試合終了となった。先発・赤星の初回3失点が攻撃陣に重くのしかかり、今季4度目の完封負け。阿部監督は「もうね、ああいう展開になったらなかなか難しいし、本当に吉村くんにいいピッチングされたと思います」と脱帽した。 【動画】阿部監督がケージでフルスイング 今季初の同一カード3連戦3連敗。本拠地で3タテを食らった。4月29日の初戦から0―9、3―4、0―4。巨人がヤクルトに東京Dで3連戦3連敗し、うち2試合完封負けは、97年9月13~15日以来27年ぶりの屈辱だった。9連戦は4勝5敗で終了。「1つ負け越しちゃったけど、全部が全部悪い試合ばかりじゃなかったので」と前向きな言葉で切り替えを強調した。 この日はヤクルトが8安打で4得点に対し、巨人は7安打無得点。3併殺打とつながりを欠いた。2番の佐々木が2安打し、萩尾は無安打だったが、9連戦中は6試合で安打を放って存在感を示した。打線全体を見ればヒットが全く出ていないわけではなく、悲観的になりすぎる必要はない。今3連戦は3番・吉川、4番・岡本和、5番・坂本が計9安打したが、全て単打で0打点。ヤクルトの強力クリーンアップのように、中軸に流れを変えるような1本が出れば、打線の流れが一気に好転する可能性を秘めている。 これで貯金がなくなり13勝13敗3分けの勝率5割となった。それでもまだ2位にいる。2日の休養日を挟んで3日からは首位・阪神と東京Dで3連戦。ゴールデンウィーク終盤で大観衆が予想される。「勝率もこれで13の13(13勝13敗3分け5割)。もう一回仕切り直しの気持ちで阪神、一番いい相手と対戦できるのでね。仕切り直しでいきたいと思います」と阿部監督。まだ29試合。苦渋を味わった東京D3連敗を糧にして再スタートする。(片岡 優帆)
報知新聞社