えっ、人の手で!?「超巨大重機の造り方」先進工場で見た驚愕の光景! 出荷したあとも驚きでした
出荷してからが、またひと苦労
こうして完成する超大型重機、その部品点数は、ダンプトラックで約5000点、油圧ショベルでは約1万点にもなりますが、これらの多くは別の工場や取引先で造られています。 たとえば、常陸那珂臨港工場から直線距離にして約4km離れた場所にある日立建機の常陸那珂工場では、超大型油圧ショベルのトラックシュー(クローラー、いわゆるキャタピラの履板)やアイドラーホイール(誘導輪)、走行装置、そしてリジッドダンプトラック用の走行装置やホイールローダのトランスミッション、ドライブアクスルなどを生産しています。 それらがトラックで常陸那珂臨港工場へと運ばれてきて、ここで組み立てられ、世界中に輸出されていくのです。今回、その生産ラインを取材したことで、どんなに大きな製品であっても、そこには必ず高い技能を持った職人が介在していることを改めて感じました。 ちなみに、大型建機も超大型建機も最終的に組み立てられ、動作確認まで行われますが、前者はそのまま出荷できるものの、後者、すなわち超大型建機に関しては各部位ごとに分解して出荷されるそうです。 そのため、納入先で改めて組み立てる必要があり、その日数は、リジッドダンプトラックで約1か月、超大型油圧ショベルに至っては倍の約2か月かかることもあるとか。 その大きさも別格でしたが、運用開始までにかかる日数にもまた驚かされました。
乗りものニュース編集部