「まろ」こと篠崎史紀氏、NHK交響楽団を来年3月で退団「感動の日々に心より感謝」 1997年からN響コンサートマスター務める
NHK交響楽団のコンサートマスターを30年近く務めてきた篠崎史紀氏が2025年3月末で退任し、N響を退団することが6日、発表された。 その容貌から「まろ」の愛称で親しまれてきた篠崎氏は1997年4月から「コンサートマスター」、2000年4月から「第1コンサートマスター」を務めてきた。現在は「特別コンサートマスター」を務め、N響の顔として長年活躍してきた。 篠崎は18日から始まるベートーヴェン「第9」演奏会などへの出演が決まっている。 篠崎氏のコメントは以下の通り。 ◇ ◇ 振り返れば、N響にコンサートマスターとして入団してから四半世紀が経っていました。それぞれの演奏会に素敵な出会いがあり、ときに別れもありました。その1つひとつがかけがえのない思い出として今思い起こされます。コンサートを通して、みなさまと共有できた感動の日々に心より感謝申し上げます。 まもなくN響は記念すべき1世紀という節目を迎えます。N響は今日、世界中の音楽ファンから期待を一身に背負い、未来を嘱望されるオーケストラへと躍進しました。これも、お客さまのお力添えのおかげだと思っています。 音楽の真髄は「再生と伝承」です。各々の演奏会で数多くのドラマを生み出してきた音楽は、人類が創造した最高のコミュニケーションツールだと感じています。これは未来永劫、N響に受け継がれていくことでしょう。 そして、私自身も次世代のため「良き地球人」を目指し、みなさまと一緒にこのN響を応援していきたいと思います。本当にありがとうございました。