＜D・広＞タオルを掲げる（左から）ジャクソン、桑原、戸柱（撮影・島崎忠彦）

　◇セ・リーグ　DeNA3―1広島（2024年10月1日　横浜） 　勝利のハイタッチにも自然と力がこもる。スタンドのDeNAファンからは期待の拍手が降り注いだ。4位・広島との直接対決を制して3年連続6度目のCS進出に王手をかけた三浦監督は「選手たちも頑張っている。たくさんの応援もある。それが本当に大きい」と言葉に力を込めた。 　三浦監督が「これまで以上のテンションで臨む」と意気込んだ一戦。今季初対戦となった森に3回まで1安打に封じられていた打線が、0―1の4回に目を覚ます。1死満塁から桑原が右翼線に逆転2点打を放つなど4連打を含む6長短打で3得点。桑原は「前の打者がつないで、つくってくれたチャンスだったので積極的にいった」と大きく胸を張った。 　危機管理も万全だった。3―1の8回。ジャクソンからバトンを受けた2番手の伊勢が先頭の韮沢を三邪飛に打ち取ると、3連投の影響からか背中の違和感を発症。急きょ降板となったが、緊急登板の3番手・ディアスを指名し、この回を乗り切った。三浦監督も「ディアスは独特なものがある」と目を細めた。 　7月下旬から8月にかけて9連敗を喫するなど紆余（うよ）曲折はあったが、やっとCS進出に王手をかけた。2日の巨人戦（東京ドーム）で勝てば無条件で、引き分け以下でも広島の結果次第で3位が決まる。3年連続Aクラスは目前だが「まだ決まっていない。同じ気持ちで次の試合も臨む」と三浦監督。最後までスタンスは変わらない。残り試合も平常心で戦う。（大木　穂高） 　≪巨人に勝利で無条件3位確定≫DeNAの3位が2日にも決まる。DeNAが巨人に勝てば無条件、引き分けの場合は広島の△か●、敗れても広島が●なら3位が決まり、球団初の3年連続CS進出となる。なお、両軍ともに勝利のケースではDeNAが残り4戦全敗で70勝70敗3分け、広島が残り2戦全勝で69勝69敗5分けと勝率5割で並ぶ可能性を残すが、セでは同率の場合、勝利数で順位を決めるためDeNAの3位が確定する。