チームの力自慢 笑顔取り戻して面目躍如 創成館の4番・猿渡 センバツ交流試合
2020年甲子園高校野球交流試合は第2日の11日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であり、創成館（長崎）が平田（島根）を4―0で破った。 【創成館－平田 熱戦の様子を写真特集で】 胸囲100センチ、特技は相撲。創成館が誇る力自慢の4番・猿渡が、先頭の七回にチーム唯一の長打となる三塁打を放ち、面目躍如を果たした。 カウント2ボールから、真ん中高めに来た甘い直球を上からしっかりたたくと、打球は右中間を真っ二つに割った。一気に三塁まで疾走し、青空に右手を突き上げた。 納得の打撃の裏にあったのは、2回戦で敗退した独自大会の悔しさと、その後の努力だ。高校生活最後の公式戦である交流試合に向け、短い期間でフォーム改造に取り組んだ。下からバットが出る悪癖を克服しようと、構える際に深く曲げていた膝をやや伸ばすようにした。そのかいあって、七回は不得手にしていた高めのボールを仕留めた。 1点差の緊迫した展開にも、続く5番・長田の中犠飛で生還し貴重な追加点。八回には右前へ適時打も放った。 実は試合の序盤、初めて立った甲子園に緊張し力んでいたというが、「楽しまないと駄目だな」と思い直してからは調子を取り戻し、終わってみれば4打数2安打1打点。大舞台を満喫し、こわばった表情から笑顔に変わっていた。【岸本悠】 ◇全16試合をライブ中継 ニュースサイト「毎日新聞」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/)と「Yahoo!JAPAN」が運営する「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)で展開する「センバツLIVE!」では、センバツ交流試合の全16試合をライブ中継します。センバツLIVE!は、パソコンやスマートフォンで、いつでもどこでも無料でお楽しみいただけます。勝負の裏側に迫った最新のニュースや写真特集など、試合の情報が盛りだくさんです。センバツ交流試合にどうぞご注目ください。
