【陸上】中国のアンチ・ドーピング機構が米国機構を非難する声明「ガバナンスに欠陥がある」
中国のアンチ・ドーピング機構(CHINADA)は8月6日付で、米国のアンチ・ドーピング機構(USADA)のガバナンスに欠陥があるとして批難する声明を発表した。 CHINADAは今回の声明で、特に男子200mのE.ナイトン(米国)についてUSADAの下した決定に疑義を呈している。ナイトンは3月に禁止物質のトレンボロンが検出されたが、摂取した牛肉に混入していたためであるととして処分が解除されていた。ナイトンはパリ五輪への出場し、200mで4位だった。 過去にUSADAは中国の競泳選手のドーピング違反について選手への制裁を要求していたが、CHINADAは同機構と世界アンチ・ドーピング機構(WADA)により適切に処理されていたものであったことを主張。また、USADAは自国選手へは処分をしない方向へ全力を尽くしているとして、CHINADAはこれを「典型的なダブルスタンダード」だと批判している。「正当な誠実さと一貫性を示すよう求める」との声明を公にした。 その後、CHINADAは8月8日にもUSADAのドーピング違反隠蔽を調査するよう求めてステートメントを発表している。
月陸編集部