「姿地区がいい方向に」市内で最も人口が減った地区で迎える年越し 集落に戻ってくる家族も 富山・氷見市姿地区
長福寺 北鹿渡文照 住職 「姿地区を離れてでも元気が出て、姿地区に帰ってもう一度やり直す。そんな色んな人がいていいと思うんですが、そんなみなさんが間違いなく一歩一歩前進していくそういう姿がみたい」 大晦日。長福寺では除夜の鐘に向けた準備が進んでいました。 集落に残った住民たちが集まってきました。 長福寺 北鹿渡文照 住職 「今から除夜の鐘ということでことし1年365日。何とか大晦日まで乗り越んだ。そういう1つの感謝の心を込めて1つ1つ皆さんに突いてもらおうと思います」 姿地区の住民の男性 「ことし1年本当にあまり笑顔がないというか。来年はもっと笑える年になりたい。本当にそう思う」 花木策子さん 「1年終わったなって思って。何とか年越せるかなという思いです」 集落を離れた住民も鐘を突くため集まってきました。 氷見市姿地区 山本譲治区長 「能登ばかり言われるけど、富山でも氷見の方でも姿地区とかいろんなところが地震で災害起きてますけど、本当に忘れてほしくない」 地震を引き金に急速に進む過疎化の波。それでも―― 花木尚子さん 「1日1日大事にしていこうと思うへこたれずにがんばれってことでしょう。光差し込んでくることを望んで」 ■発生時刻を迎え「また地震が来るんじゃないか」 ことしの春には一度集落を離れたものの再び戻ってくる家族もいて、2軒の新築工事が進んでいます。 1年前、集会場は自主避難所になり、元日から多くの住民が身を寄せていました。 氷見市姿地区 山本譲治 区長 「避難所で生活して色んな問題点があったもんですから、そんなことも思い出しますね」 ことしの元日は山本区長が1人で地震発生時刻を迎えます。 氷見市姿地区 山本譲治 区長 「また地震が来るんじゃないかと心によぎりましたけどね。みなさんがいい方向に姿地区がいい方向に向かっていくようやっていきたい」 どんな困難な状況でもきっと希望の光は差し込んでくる。そう信じて、ことしこそ復興への道を歩みます。
チューリップテレビ
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