《ブラジル》ぶらじる俳壇の選者交代=小斎さんから広瀬さんへ
本紙「ぶらじる俳壇」選者の一人、小斎棹子さん(89歳、北海道出身)は本人の申し出により昨年いっぱいで降板し、代わりに新年から広瀬芳山さん(81歳、神奈川県出身)が就任した。 小斎さんは「皆さんの支えにより、10年間務めさせてもらった。巻頭句を選ぶのが難しかった。大役を広瀬さんに引き継げてほっとしている」と語った。 広瀬さんは横浜市生まれ、早稲田大学文学部卒、1967年にさくら丸で渡伯。昨年3月に亡くなった作家の故醍醐麻沙夫さん(本名:広瀬富保)の実弟。 「ホトトギス」で客観写生を学びつつ、ニーチェなどの西洋思想から影響を受けて生活や人間性に根ざした句を模索して人間探求派と呼ばれた中村草田男(くさたお)主宰の東大俳句会出身の竹野紫泡氏のサンパウロ句会に1970年代に参加。その後、サビア句会、砂丘句会に参加し、現在に至る。 広瀬さんは「伝統あるぶらじる俳壇を引き継ぎ、新選者になりました広瀬芳山です。微力ですが、私なりの選、句評をと心がけるので、これからよろしくお願いします」と述べた。 新年以降の俳句送り先は《宮川信之 Rua Pereira da Silva, 191 SP - CEP 03162-110 E-mail: service.miyagawa@gmail.com》まで。