バレー協会とSVリーグが連係プロジェクト発足 1年通して競技人気盛り上げを図る
日本バレーボール協会(川合俊一会長)とSVリーグ(大河正明チェアマン)は21日、天皇杯皇后杯全日本選手権が行われている大阪市内とオンラインで記者会見し、両団体が連係して「オールジャパン・バレーボール新事業開発プロジェクト(仮称)」を発足させると発表した。 川合会長は「タッグを組んで、1年を通していろんな場面で日本のバレーを盛り上げていくプロジェクト」と趣旨を話した。 これまで、日本代表の活動や春の高校バレーなどの大会は協会が、リーグはジャパンバレーボールリーグ(SVリーグ=旧Vリーグ機構)が個別にプロデュースや強化、普及などを行っており、それぞれでスポンサー獲得やファン登録などを行ってきた。今後は連係して一体化を目指す。 プロジェクトでは川合会長と大河チェアマンが委員長を務め、▼マーケティング事業▼ID・ファンクラブ▼育成・強化・普及ーの3つのワーキンググループ(WG)を設置し事業を検討する。 マーケティングでは協会とリーグの双方の権益を備えたスポンサーの獲得や選手の肖像権の適正化、女子の人気アップ、国際渉外活動におけるビジョンの共有などを進める。ID・ファンクラブでは協会の「バレとも」、リーグの「Vチケット」というファンプラットフォームのID統一などを検討する。強化・育成・普及では代表活動とリーグの日程調整のほか、代表活動期間となる夏場のSVリーグ選手のビーチバレー参戦といった普及計画、アンダーエージカテゴリー育成での協力などを進める。 来年3月をめどに各WGから委員長へ最初の報告を提出。その後は四半期ごとに報告と会議を行い事業を進める。 現状では何をするか具体的に決まっていないが、大河チェアマンは「これまで協会は協会、リーグはリーグで日程を決めていたが、そうではなく全体で決めていこうということ。例えば天皇杯皇后杯はこの時期が本当にベストなのか、いったんクリアにして、全体のカレンダーの中でどうあるべきかというのを議論していこうというのが今回の趣旨」とし、秋から春のリーグのシーズンと、春から秋の代表シーズンが分かれているなかで「バレーを、1年を通じて注目されるコンテンツにしていく」とした。