百貨店らしい「○○活」を新提案、阪急の「アペ活」って何だ?
アフタヌーンティーを楽しむ「ヌン活」、発酵食品を取り入れる「菌活」など、「〇〇活」というワードが広がるなか、新たなトレンドとして「阪急うめだ本店」(大阪市北区)が提案するのは「アペ活」。8月19日から、デパ地下の約50ブランドで、お酒に合うおすすめの惣菜や和洋菓子などが展開される。 【写真】同百貨店でも人気のクッキー缶、ラインアップ新たに「塩味」になって登場 ■ 「ヌン活」後の昼3時ごろから…? 今回の「アペ活」は、夕食前のお酒やおつまみを楽しむリラックス時間としてフランスで親しまれている習慣で食前酒を意味する「アペロ」からとったもの。同百貨店広報・米田進悟さんは、「『百貨店らしい〇○活』を考えたとき、アペロなら多ジャンルのフードを、新スタイルで楽しんでもらえるのでは。ヌン活後の昼3時ごろからは、ぜひアペ活を」とアピールする。 そんなデパ地下の強みをいかした「アペ活」商品は、ご飯もの以外の「食べやすさ」でセレクト。一部の店舗では惣菜を小分けパックで販売し、「アントニオズデリ」からは新作3種(各330円)が登場。「若鶏のガーリックぺぺロンチーノ」、「オリーブフリット生ハム」、「ブロッコリーアンチョビソース」といった食欲をそそる塩味の効いた味付けが魅力だ。 「和」要素にも注目し、「なだ万厨房」の「冷製トマトスープの和風カッペリーニ」(594円・9月中旬販売予定)は、昆布出汁やタバスコの和洋ハーモニーがユニークな一品。さらに、旨辛さでお酒がすすみそうな「山本山」の「スナック海苔 のりさく」(540円)、「小倉屋山本」の「旨辛とうがらし昆布」(756円)など老舗の逸品も。 ■ 人気クッキー缶も夏仕様で限定販売 さらに、スイーツもそろうのが阪急流。アペロ向きの塩味系クッキーに注力する「カフェタナカ」には、連日人気という夏のクッキー缶(各3456円)がスタンバイ。同社の担当者は「スパイスや和素材など個性的なクッキーは、お酒はもちろん、クラフト系炭酸飲料、ハーブティーとも相性抜群。クッキーも季節に応じた楽しみ方を」と呼びかける。 涼しげなシルバー缶「ビジュー・ド・ビスキュイ~プティ サレ&シュクレ~」には、レッドスパイス、オリーブトマト、青のりなどを使った塩辛さが絶妙な7種がイン。もう一方の爽やかブルー系缶「~ふきよせ デテ~」は山椒、ほうじ茶、柚子など「和」の香りを楽しめる9種(どちらも9月3日までの販売)。 いずれも地下2階・イートインコーナーへの持ち込みが可能で、併設のクラフトビールバー、ワインバーでの好みの1杯と味わうのがおすすめだ。なかには今回のアペ活にあわせ、チェコのクラフトビール「ピルスナーウルケル」は「ミルコ(ALL泡)」(660円)という一風変わった注ぎ方でも販売されている。 「アペ活」地下の食品フロアほか、4・12階のレストランカフェフロアでも一部開催中。対象店舗は「アペ活しませんか?」というPOPが目印。期間は9月3日まで(一部の商品は通年など、販売期間が異なる)。 取材・文/塩屋薫