紅白出場で大躍進のNumber_i、今年はさらなる飛躍で期待される単独ドーム公演やソロでの露出
昨年の大みそかに放送された第75回NHK紅白歌合戦に、初出場で元「King&Prince」の平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太で結成した「Number_i」が出演し、デビュー曲「GOAT」を披露した。2024年1月1日のデビューから快進撃を続けて来た3人が、1年目最後の日を最高の形で締めくくった。音楽業界の“2024年の顔”ともいえる活躍だった3人。さらなる高みを目指すグループの2025年の活動を予想した。 【別カット】初の紅白で躍動するNumber_i まず、2024年を振り返れば、ファンにも会いに行くことが増えた。6月に東京・有明アリーナで初コンサートを開催。9月には初のフルアルバム「No.1」(ナンバーワン)を発売し、ビルボードによると発売初週で40万枚超を売り上げた。昨年12月26日には、初の全国ツアー(7都市26公演)を完走し、30万人を動員した。 世界の舞台も経験した。昨年4月に米・カリフォルニアで開催された世界最大級の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」のステージ。平野は「とんでもないアウェーでした」と振り返ったが、ジャニーズ時代ではたどり着けなかった世界進出の夢へ踏み出すこととなった。 3人が所属する「TOBE」を設立した滝沢秀明氏は、2024年の「Number_i」がデビューする直前に取材に応じた際、今後の3人の活動に関して、「日本でこれまで応援してくださっていた方に、自分たちのやっていきたい方向を示していきたいし、その必要があると思ってます。まずは日本のファンの皆さんとチームとなって、どこかのタイミングで本格的に海外で活動していく流れになる」と明かしていた。 滝沢氏の計画通りに、3人は2024年を過ごせたように思えるが、2025年はどうなるのか―。まず最初に期待されるのは、2022年にキンプリ時代で行ったドームツアーの開催だろう。 昨年3月には、TOBE所属の全アーティストが終結した東京ドーム公演を4日間行い3人も出演したが、「Number_i」としての単独ドーム公演はまだない。岸の合流とグループ結成を発表した配信の会場は、東京ドームだったため、3人の“聖地”ともいえる東京ドームでの単独ライブや、ドームツアーを待ちわびるファンは少なくない。初の全国ツアーの動員数を考えれば、ドーム公演ですらも、プラチナチケット化は必至だ。 国内でより大きなライブが期待される一方で、3人が目指すのは世界での活躍。国内の活動に平行して、グループが世界レベルの楽曲制作やパフォーマンスに達するべく、今まで以上にメンバー個々の底上げを行っていくとみられる。個人の力をグループに還元するために、今年はインプットとも言える各3人のソロでの活動も注目するポイントだ。 岸はバラエティーやコメディー、平野は俳優としての演技力、神宮寺は趣味が高じたモーターバイクなど、個性は三者三様。2025年はグループ単位の仕事だけではなく、個人としてどのように露出を増やし、個々の活動を「Number_i」にどのようにして還元していくかも大切になってきそうだ。(記者コラム・増田 寛)
報知新聞社