『行列』は島田紳助氏ありきの番組だったのか「不祥事芸能人に事欠かない」終了に集まる”安堵の声”
人気バラエティー番組『行列のできる相談所』(日本テレビ系)が来春、2025年3月いっぱいで終了すると明らかになった。 【写真】「反省してるよアピール」失笑されたフワちゃんのチャリ結婚式参列 番組は2002年4月に『行列のできる法律相談所』としてスタート。MCを務めたのは2011年に引退した島田紳助さんだった。番組には元大阪市長、元大阪府知事の橋下徹氏のほか、『24時間テレビ:愛は地球を救う』のチャリティマラソンランナーや自民党で参議院議員を務めた丸山和也氏、ワイドショーのコメンテーターなどで活躍した北村晴男氏など、多くの名物弁護士が出演していた。
《窮屈な世の中になってしまったきっかけの番組》
島田さん引退後は、東野幸治、フットボールアワーの後藤輝樹らがMCを務めていた。人気番組のひとつであったが、ネット上では番組の“負の側面”を指摘する声も見られる。 《何でもかんでも「ハラスメントだー」「法律違反だー」と法律を使って話す人が増えてしまい次々と規制された結果、窮屈な世の中になってしまったきっかけの番組だと思う》 《やっと終わってくれたという感想。法律どころか、番宣や旅行グルメの番組になりつつあったので見てなかったけど。渡部やフワなどの不祥事有名人も生んだ番組だし、飽き飽きしてた》 ネットの指摘のどおり「法律」をバラエティー番組で扱った結果、曲解する視聴者を生み出した側面は否めない。 さらに出演者を見ても、多目的トイレでの“不倫”が『週刊文春』(文藝春秋)に報じられたアンジャッシュの渡部建や、やす子に対する暴言騒動で実質的に芸能界を追放されてしまったフワちゃんなど不祥事芸人には事欠かない。 “闇営業”が取り沙汰され、芸能界への本格復帰がかなっていない元雨上がり決死隊の宮迫博之もかつてはレギュラーメンバーであり、出演者が次々と消えてゆく“行列の呪い”がささやかれたことも。 このほか《行列は紳助がいなくなった時点でスパっとやめた方が良かったと思う。紳助に対する好悪の感情はひとまず置いといて、弁護士の舌戦やゲストへのいじり方なども紳助の回し方が上手かったからあれだけ人気の番組になった》といった声もある。 やはり「行列」は島田さんありきの番組だったと語るのは放送作家だ。 「これまでにも法律を取り上げたバラエティー番組はありましたが『行列』の魅力は島田さんと弁護士たちの丁々発止のやりとりでした。堅苦しいイメージのある弁護士たちのチャーミングな側面も引き出していましたね」 2021年10月にタイトルから“法律”の名前が消え、無難なバラエティー番組となってしまった。この時点で終了は時間の問題だったかもしれない。