端島(軍艦島) 波風に耐えた島の建物に使われた意外な建材とは?
日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」の舞台、長崎市「端島」。周囲わずか1.2キロの小さな人口島に最盛期5千人を超える人が住み、ひしめき合う建物は空に向かって伸びていきました。その端島で「手すり」や「サッシ」によく使われていた素材があります。それは次の内どれでしょうか?(「画像付きで読む」からご覧ください) 【画像付きで読む】人口密度世界一…ひしめき合い波風にさらされながら5千人の人が一緒に暮らした端島 「木」「アルミ」「鉄」 潮風が吹くので鉄は錆びる…?木は波が当たって腐れる可能性がある…?ということはアルミ? ー正解は「木」です。 理由は「潮風を浴び、塩害によって腐食するのを防ぐため」。 島の手すりやサッシには最初「鉄」が多く使われていましたが、次第に腐食対策として「木」に代わっていき、閉山直前に「アルミ」の素材も使われるようになりました。アルミへの起き変わりが進む前に閉山を迎えたため、一番多かったのは「木」だったということです。 海の底の石炭を掘るため、「一島一家」の精神でひしめき合いながらもささえあいながら暮らした端島の人々。端島炭坑は1974年1月に閉山して島は無人島となり、波風の中日々建物の崩壊が進み、少しずつ元の岩礁へ戻ろうとしています。
長崎放送