大阪のカリスマシェフがプロデュース!歯切れの良さがすごい…ナッツがゴロゴロ&濃厚クリームチーズがたっぷり入ったハード系パンの秘密とは
パンを愛し、その道を極めたパン職人。人気ベーカリーの店主たちが認める「極上のパン」を数珠つなぎに紹介するのが「絶品パンリレー」です。今回は、ビストロ料理のような調理パンと、濃厚なプリンが入っているかのようなクリームパンを紹介します。
具材から手作りする総菜パンが人気の「ニルスベーカリー」
岐阜県・大垣市にある「エラブレッド」の小出塁さん・実穂さん夫妻が、最近食べて感動したパンは? (エラブレッド・小出塁さん、実穂さん) 「春日井市『ニルスベーカリー』。メチャクチャおいしい。1個で満足できるようなビストロみたいなパン。調理パンが魅力的、何食べてもおいしい」 2023年に春日井市でオープンした「ニルスベーカリー」は、大阪市の人気ベーカリー「ROUTE271」(現在は移転し、大阪府高槻市で「丹青」を営業)の船井高志さんがプロデュースをしています。 この店では、カレー風味のエビとホタテが入ったパンや、醤油漬けの卵黄が入ったタマゴサンドなど、「ビストロ系」と呼ばれるパンが並びます。そんなパン作りを任されているのが、この道20年の三好智子さんです。 (ニルスベーカリー・三好智子シェフ) 「イチから作っている所が他とは違う。できあいのものを使うと楽、イチから料理している点が圧倒的に違う。お客さんを感動させるパン」
歯切れが良い!自家製フルーツ入りクリームチーズを挟んだハード系パン
手作りの完成度を突き詰め、客を感動させるパン達が並ぶ中、「エラブレッド」の小出夫妻が感動した「フルーツ入りクリームチーズ」は、ハード系のパンの中に、洋酒漬けしたドライフルーツを混ぜ込んだクリームチーズを挟んだ一品です。 (ニルスベーカリー・三好智子シェフ) 「カルバドス。りんごの蒸留酒に一晩漬けたフルーツ。濃厚ながらも、りんごの香りがしてさわやか。スイーツを食べている感じにしたい。たっぷり入れています」 こちらは、冷蔵販売をしているにも関わらず、さっくりとした歯切れの良さも特徴です。 (ニルスベーカリー・三好智子シェフ) 「グルテンの形成が弱い。グルテンを形成しにくいライ麦粉を使う。ミキシング時にマッシュポテトを入れる。グルテンを作りにくくしています」 グルテンの粘りをいかに抑えるかがポイントで、ライ麦粉にマッシュポテトを練り込んで、冷蔵でもさっくりとした歯切れを実現。味わいだけでなく、パンの歯切れや食べやすさまで計算され尽くされています。