JALの新機材がスゴい!!! 特注の豪華ファーストクラスなど新型エアバス「A350-1000」に迫る!!!
JALが新たに導入する国際線の新機材がスゴい! 【写真を見る】新型A350-1000の豪華で快適な機内を徹底チェック!!!(47枚)シート、サービスへのこだわりがスゴい!!!
およそ5年を掛けて開発した客室
1月15日、JALの国際線の新機材であるエアバス「A350-1000」型機が羽田空港で公開された。 新型A350-1000導入によって、約20年ぶりに国際線フラッグシップ機が更新された。全長73.79m、全幅64.75m、全高17.08mで、国内線で運航中の「A350-900」型機より約7.0m長い。搭載するエンジンはロールス・ロイス製の「Trent XWB-97」で、エンジン推力は44.0t 、巡航速度は903km/hだ。 JALによれば国際線従来機であるボーイング「777-300ER」型機に比べ、省燃費、かつ低騒音の環境に優しい機材という。結果、同社のCO2排出量の約15~25%削減を実現するという。さらに、A350-1000で運航する日本出発便の燃料搭載量の1%相当をSAF(Sustainable Aviation Fuel)に置き換え環境に配慮する。 客室仕様を担当したJALの西垣淳太は「お客様のニーズが多様化していることを踏まえ機内での過ごし方を新たにデザインしました。およそ5年を掛けて開発した客室は、日本の伝統美を客室に染み込ませた上質な空間です」と、話す。 機内に入ると広々とした印象を受けた。1便6席しかないファーストクラスは、頭上のオーバーヘッド・ストレッジを廃したのが特徴だ。「ファーストクラスのシートはイチから作った特注品です」と西垣は言う。 JAL初の扉(高さ157cm)付き個室で、広さは既存の約1.3倍に拡大。ソファー、シート&シングルベッドにくわえダブルベッドモードも搭載し、ファーストクラスの同乗者同士であれば寝食を共に出来るそうだ(離着陸時などは除く)。 54席のビジネスクラスは、中央列のオーバーヘッド・ストレッジを廃し開放感を高めた。ファーストクラス同様、扉付き個室でプライバシーの確保に配慮している。 「ビジネスクラスはエアライン各社がもっとも力を入れております。新しい価値の追求のため、今回フルカスタマイズしました」(西垣)。 なお、ファーストクラス&ビジネスクラスには世界初となるヘッドフォン不要のヘッドレスト内蔵スピーカーを導入した。くわえて、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンも用意。ファーストクラスはバング&オルフセン、ビジネスクラスはオーディオテクニカとJALの共同開発品だ。 プレミアムエコノミーは24席で、クラス初となるリクライニング機能の電動化を実現。西垣によれば「かつてのビジネスクラスに近い快適性を実現しました」とのこと。大型プライバシーパーティションも設けた。 機体後半部のエコノミークラスは155席。ひざまわりの収納を工夫し、足もとの空間を拡大。さらに救命胴衣の設置場所などを工夫することで、前席下のスペースも拡大し、より足をリラックスして伸ばせる。 エンターテインメント機能も大幅アップデート。高解像度の4Kモニターを全席に採用し、迫力ある映像が楽しめるようになった。さらにBluetooth接続機能にも対応し、個人所有の使い慣れたワイヤレスヘッドフォンなどを接続出来るようにもなった。 電子書籍は雑誌を中心にラインナップを拡充。放送中の番組が常時視聴できるライブTVや、フライト中も随時更新される文字ニュースも楽しめる。さらに、フライトマップは各地の都市情報などを楽しめるようバージョンアップ。従来国内線のみだった機外カメラも、JAL国際線として初めて搭載した。対応言語数は5から15言語に拡大し、かつ色補正や文字拡大機能などとあわせあらゆる人が楽しめるよう工夫が施された。 さらに2024年春頃から、「JALアプリ」との連携も計画中とのこと。事前に映画や音楽のお気に入りリストを作成し、機内で簡単に再生出来るようになるそうだ。