50代、義実家の大きな仏壇を処分。手続きやかかった費用のこと
12月になり、年末は帰省をする人もいるのではないでしょうか。実家の処分するものについて考えるきっかけにもなります。そこで、5年前に義実家と仏壇を処分したという、50代60代の暮らしについて発信する整理収納アドバイザーの原田さよさんに自身の体験を教えてもらいました。
義理の実家の仏壇を処分する前にしたこと
大きな家具などを処分するのはとても労力がいるものです。今回は、夫の実家にある大きな仏壇を処分したときのことを紹介します。 長いリハビリ入院をしたのち、わが家で同居を始めた義母は、それまで田舎の広い家でひとり暮らしをしていました。同居は納得していたものの、心配だったのはあき家になってしまった家と、そこに置かれたままの古い大きな仏壇のことでした。菩提寺(先祖の位牌を納めてあるお寺のこと)と夫の実家とは昔から濃いおつき合いがあり、なおさら気がかりだったのです。 その義理の実家が売れることが決まったので、いよいよ仏壇を処分するべく、魂抜き(宗旨・宗派によっては「閉眼供養」「性根抜き」ということもあります)をすることになりました。5年前のことですが、仏壇の魂抜きの段取りは今もさほど変わらないと思うので、当日の流れやかかった費用のことなどをまとめてみます。
●仏壇の魂抜きをする日程や服装について
魂抜きとは、仏壇を処分したり動かしたりする前に行う法要のことです。日程や当日に必要なもの、お仏壇の飾り方や服装などについては、菩提寺と相談しながら進めました。 わが家は菩提寺とのおつき合いが続いていたのであまり迷いませんでしたが、不慣れだとか不安だとかいう場合は、まず親戚や友達に聞いてみるのもいいと思います。ちなみにうちの場合、親戚を含め全員が喪服かそれに準ずる服装でした。
●仏壇を処分するときはどんなとき?
今回の例は、実家の売却に伴うことでしたが、ほかにも、お仏壇の買い替え(住宅事情や管理の都合など)や、継ぐ人がいないときなどが、処分を考えるタイミングではないでしょうか。 なお、わが家には息子が亡くなった後に買った小さめの仏壇がありますので、夫の実家の大きなお仏壇がなくなってからは、わが家のお仏壇だけ守っていけばいいということになりました。いずれこのお仏壇も娘が継承するか、私達で処分するかになりますが、大きい方のお仏壇の魂抜きを終え、肩の荷が少しおりたように感じています。