鹿児島県 知名町瀬利覚字 「ファングル塾」が記念誌 10年の歩みを1冊に
【沖永良部】字(あざ)の活性化に取り組んでいる知名町瀬利覚字の有志団体「ファングル塾」(正式名称・名水のむらジッキョ自立・創造委員会)がこのほど、創設から10年間の活動をまとめた記念誌『ファングル塾10年の歩み』を発行した。同塾代表の岩瀬義照さん(79)は「活動を続けられたのは、参加してくれた多くの人たちのおかげ」と話した。 同会は、字を元気にしようと2013年6月創設。瀬利覚字住民の気質である「頑固者」(方言でファングル)を取り「ファングル塾」の愛称で呼ばれている。 「できることを、できるひとが、できるときにやる」を合言葉に、地域住民との交流や絶滅危惧種の淡水魚「トウギョ」(和名・タイワンキンギョ)の保全、「やさい市」の開催、字内の散策ガイド、島外団体との交流など各種取り組みを行っている。
記念誌は、初代会長で昨年4月に亡くなった故朝戸武勝さんの思いを受けて塾メンバーが発行。創設の経緯や活動の様子、交流した人たちからの寄稿文などを掲載している。写真は、朝戸さんが撮りためていたものを活用した。 同塾副代表の栗尾廣美さん(72)は「塾での活動が私の財産になっている。初代会長の朝戸さんは、人を大切にしていたので、その思い胸に活動を続けていきたい」と話した。 A5判、320ページ。1000部発行。問い合わせは代表の岩瀬さん=メールアドレスonepoint1@gm.tp1.jpへ。