「厚生年金なのに受給額が少ない…」という人も案外いるもの?低年金になる理由と対策を考えてみた
年金以外の備えをしておこう
今回は、老後に受け取る年金が「少なくなる人」の特徴と、その対策方法について詳しく紹介しました。 冒頭でもお伝えしたように、年金生活に入った後では、現役時代のように収入を得ることが難しくなります。そのため、老後に向けた備えをできるだけ早くから始めることが大切です。 例えば、新NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用した資産運用も資産を増やす工夫のひとつです。資産運用にはリスクが伴いますが、長期保有や分散投資などでリスクを抑えつつ運用すれば、預金で置いておくよりも増える期待がもてるのがメリットです。年金以外にも資金の備えがあれば、生活の心配がぐっと減り、気持ちの余裕も生まれるでしょう。 年金は将来の受給額に個人差があります。まずは「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」などで自分の年金見込額をチェックするところから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」 ・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」 ・日本年金機構「国民年金の保険料はいくらですか。」 ・日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・厚生労働省「年金を受けとるために必要な期間が10年になりました」 ・日本年金機構「3号不整合記録問題とは何ですか。」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」 ・国民年金機構「国民年金保険料の追納制度」 ・内閣府「「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」について」
足立 祐一