新型旅客機エアバスA350 XWBが日本初飛来 ── 羽田空港
日本航空が導入を予定している新型旅客機、エアバスA350 XWBの試作機が19日、羽田空港へ初飛来しました。同機は21日まで日本に滞在し、関係者へのお披露目などが予定されています。
エアバスA350 XWBはフランスのエアバス社が開発中の次世代ワイドボディ旅客機です。同社旅客機の「A330」や「A340」の後継機として、ライバルのボーイング社の中型機に対抗出来る性能を目標に開発が行われてきました。 A350 XWBは機体の全長によって3型式に分かれており、今回飛来した標準モデルの「A350-900」は66.8mの機体に3クラス構成で315席を配置することができ、航続距離は15,300kmとされています。
複合素材や低燃費エンジンなどの最新技術を導入することで、従来の同規模機に比べて運航にかかるコストを大幅に削減できることが特徴です。機体には全体の53パーセントに複合素材を使用することで機体の軽量化へ貢献しているほか、低燃費・低騒音のロールスロイス社製「トレントXWB」エンジンを搭載しており、現行のボーイング777に比べて25パーセント、ボーイング787に比べて8パーセントの運航コスト削減を実現しています。
日本航空は2013年10月、エアバス社とA350-900を18機、A350-1000を13機の確定発注31機とオプション25機の購入契約を締結。導入は2019年より開始され、6年間かけて耐用年数が迫るボーイング777を置き換えていきます。