勝負強い打撃でチームの2位に貢献した東海大・田所徹 「初球から振る」「楽しんでプレーする」が調子維持の理由【首都大学リポート】
「3割を打つことができて、うれしい」
勝ったほうが2位となる一戦となった桜美林大3回戦。「一番・三塁」で出場すると、1回裏の第1打席に初球のストレートを弾き返して左前打。「大学4年間で一番に起用されるのは初めてだったのですが、初球からタイミングを合わせて振っていきました」。その後、盗塁を決めると、二番・大塚瑠晏(3年・東海大相模高)の二塁打に相手守備のミスが重なり先制のホームを踏んだ。 「昨年は代走で出場することが多く、試合に出ていきなり走るというシチュエーションもあったので、その経験が生きました」。 試合は先発・米田天翼(2年・市和歌山高)が桜美林大を7安打に抑えて完封。また、外野手からの好返球で二塁走者を本塁で2度もアウトにするなど、バックも再三の好守を見せ、米田をしっかりとバックアップし、白星をつかみとった。 田所は1安打に終わったが、今季は打率.324(34打数11安打)をマーク。「3割を打つことができて、本当にうれしいです」と充実のシーズンを振り返った。 「東海大に入学した時から『4年生になったら絶対にレギュラーになるんだ!』と強く思ってきました」と入学時に立てた誓いを見事に成就させた。卒業後は一般企業に就職する予定だというが、最後となる秋季リーグ戦に向けて「チームの優勝に貢献して、そこに自分の結果も付いてきてくれれば。そして、最後のシーズンも『心から楽しんでプレーすること』をモットーにして、やり切りたい」と、ラストシーズンに完全燃焼するつもりだ。 文&写真=大平明
週刊ベースボール