通勤中「エアコン」のつけっぱなしに気付いた! 消しに戻って遅刻するなら、いっそ“つけっぱなし”のほうがコスパはいいの?「10時間」でかかる電気代とあわせて比較
外出する際にエアコンを切り忘れてしまったことがある人も多いのではないでしょうか。短時間の外出ならよいものの、仕事などで一日中つけっぱなしにしていると、かなりの電気代がかかってしまうイメージがあるかもしれません。 本記事では、エアコンを出勤中につけっぱなしにしていた場合の電気代と、エアコンを切るために遅刻した場合の損失を比べてみます。また、エアコンの切り忘れを防ぐ方法なども紹介します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
エアコンを出勤中つけっぱなしにしていると電気代はどれくらいかかる?
出勤している間にエアコンをつけっぱなしにしていると、実際どのくらいの電気代がかかるのでしょうか。休憩も含めた実働勤務時間が9時間、通勤に往復で1時間、合計10時間かかると仮定して考えてみます。また、自分でエアコンを消しに帰らなければならないことから、6畳間に一人暮らしをしていると想定しました。 経済産業省資源エネルギー庁の資料によると、2.2kW(6畳用)エアコンの平均消費電力は504Wです。10時間使用すると504×10=5040Wになります。1kWあたりの電気代を31円とすると、10時間の電気代は5040÷1000×31=156円(小数点以下は四捨五入)です。 思ったよりも金額が少ないと感じた人が多いのではないでしょうか。これなら缶ジュースを1本がまんすれば、ほぼカバーできる金額です。
30分遅刻するとどのような損失がある?
一方で、30分遅刻するとどのような損失があるのでしょうか。時給が1200円だと仮定すると、遅刻で引かれる給与は600円です。エアコンの電気代の約4倍にあたります。 また、やむを得ない理由以外で遅刻をすると、経済的な損失だけでなく会社での信用も失われてしまいます。特に「エアコンを切るために帰宅しました」では、とてもやむを得ない理由だとは考えてもらえないでしょう。 以上のことから、もしもエアコンをつけっぱなしで出勤しても、そのまま放置したほうがよさそうです。
エアコンを切り忘れないための工夫
外出の際にエアコンを切り忘れないためにはどのような工夫ができるのでしょうか。最近のエアコンはスマートフォンで操作ができるものがあります。これであれば切り忘れに気付いてもすぐに対応できます。 また、帰宅する前にスイッチを入れられるため、部屋に入ってムワッとする空気にうんざりしなくて済む点もメリットです。エアコンの買い替えを検討しているのであれば、スマートフォン操作に対応したものを選ぶのがおすすめです。 エアコンの買い替え予定がない場合は、アナログですが玄関ドアにチェックリストを貼って、外出時にはエアコンの切り忘れや忘れ物がないかなどを確認する方法があります。一人暮らしでは、エアコンだけでなく火の元の確認なども大切です。チェックリストを使っていないのであればぜひやってみてはいかがでしょうか。