【有馬記念】速報!菊花賞馬アーバンシックは日曜追いの坂路で豪快!武井師「言うことないです」
<有馬記念:日曜追い> 菊花賞馬アーバンシック(牡3、武井)が力強さを増してきた。 グランプリを1週間後に控えた15日の日曜追いでは、美浦坂路を単走で4ハロン52秒1-12秒4を計時した。1歩目の飛び出しから勢いがあり、外ラチ沿いを豪快なフットワークで駆け上がった。見せムチで加速を促されつつ、集中力を保ってゴールを迎えた。 武井師は「よかったんじゃないでしょうか。(隊列の)先頭でも自分から走って、折り合いも問題ありませんでした。しまいに促したら、しっかりと反応していた。特に言うことはないですね」とうなずいた。 11日にはウッド3頭併せで6ハロン80秒7-12秒0の猛時計をマーク。武井師は「見た目がパワフルになりました。もともとメリハリのある馬体だったけど、もっとメリハリが出てきた」と肉体的成長を感じ取る。動きの質には上昇余地を残しつつも、普段のキャンターでも反応速度が上がるように配慮した調整を消化。春は道中後方が定位置だった競馬でのポジショニング向上を意識した調教にも取り組んでいる。 今回が古馬と初対戦。武井師は「やってみないとわからない。いきなりすごい実績のある馬とやるわけですから」としつつも、同世代の奮闘を物差しに好走への手応えを語る。「前にも言いましたが、(ジャパンC2着同着の)シンエンペラーがあの差ですから。やれないことはないと思う」。 頼もしい鞍上も自信を湧き上がらせる一因だ。コンビを組むのは先週時点で今年のJRA・G1・3勝と単独トップのルメール騎手。過去10年の有馬記念では9鞍に騎乗して【2・3・2・2】。16年サトノダイヤモンド、22年イクイノックスの3歳馬2頭を勝利に導いてきた。セントライト記念、菊花賞に続く勝利を目指す上で、同騎手以上の味方はいない。 武井師は「古馬などの候補からうちの馬を選んでくれた。チャンスはあると思います。(中山2500メートルは)むしろ合う。心肺機能がいいですし、距離に不安なくいけます」と話した。3歳菊花賞馬は有馬記念と好相性。ドウデュースを筆頭とする歴戦の古馬相手に全力でぶつかる。【松田直樹】