自由参加に“解散”も 任意加入の団体「PTA」のあり方は 歴史と役割を紐解く 北海道
いる・いらない、様々意見があるなかでこんな人もー (マチの人)「うちの学校は4月からPTAがなくなって喜んでいる。なくなったからといって何か変わるかといったら、変わったわけではない」 札幌市内で30人に聞いてみると、PTAは「必要」と回答した人は12人、「なくても良い」と回答した人は18人いました。
そのほかにも、こんな声が聞かれました。 「親同士のつながりが持てる」「子どものために活動できる」「学校行事で良い席に座れる」「忙しいので引き受けられない」「会費の使い道が不透明」「トラブルのもとになる」
そもそもPTAとは、P=ペアレント(親)・T=ティーチャー(教員)・A=アソシエーション(組織) この頭文字をとったもので、本来は学校と保護者をつなぐための任意加入の団体です。 昭和・平成・令和と、学校現場のいろいろなことが変わってきていても、PTAはずっと変わらず存在している…そんな印象もあります。
そこで長年にわたり、全国のPTA事情を取材してきたライターの大塚さんに、PTAの歴史、そして取材を通じて感じる現状を伺いました。 (PTA事情に詳しい 大塚玲子さん)「戦後、アメリカのGHQが『アメリカにPTAという団体がある。日本にも作りなさい』ということで、文部省(当時)に指示を出して全国の学校に作らせたのが始まり。学校に奉仕しますというものではなくて、日本の大人たちにも民主主義を学んでほしい意図があったと言われている。本当は全員必ず入らなきゃいけないものではなく、入りたい人が入るものだということが知られるようになったのと同時に、入りませんという選択をする人がすごく増えている」 (宮永キャスター)「逆に任意だと、入らないことで子どもに不利益が…という話もあるが」 (PTA事情に詳しい 大塚玲子さん)「入らないんだったら、お子さんにこれはあげられませんとか、登校班から外れてもらいますみたいな話も比例して増えていると思う」