【ホテルニューグランド】のショップ「S.Weil by HOTEL NEW GRAND」で新名物“モカルーロ”“ナポパン”を!
異国の香り漂う横浜・山下町で、港のうつろいを見つめ続けてきた「ホテルニューグランド」。関東大震災からの復興のために開業したのは1927年のこと。戦後はGHQから接収され、ダグラス・マッカーサー最高司令官も泊まっていた……と、歴史の舞台を担ってきた、日本を代表するクラシックホテルがいま、新たなフェーズへ。 【画像】「S.Weil by HOTEL NEW GRAND」の写真をもっと見る! 本館のすぐそばにオープンしたホテルショップ「S.Weil by HOTEL NEW GRAND(エス・ワイル バイ ホテルニューグランド)」は、そんな歴史の数々を感じられる場所です。
クラシックホテルの魅力が凝縮されたショップ
2019年にベーカリー工房が完成すると、瞬く間に人気を呼んだホテルメイドのパンやスイーツ、さらに、クラシックな洋食をいつでも自宅でも楽しめるようにと生み出した、ホテルオリジナル冷凍食品やレトルトも。「ホテルニューグランド」が誇るおいしいテイクアウトがここに集結! 伝統をリスペクトしつつ、いまの時代に寄り添う食とライフスタイルを提案してくれます。 店内はホテルの重厚で美しい佇まいをオマージュ。カウンターは「ホテルニューグランド」のシンボル、大階段を彩るイタリア産のオーダーメイドタイルを、釉薬の光沢を帯びた常滑焼タイルで見事に再現。床はクラシックな八角形のイタリアタイル。モノトーンがホテル開業時の床のムードを醸します。天井は本館の凹凸ある幾何学デザインをミニマムに表現。アメリカンチェリー材の壁の深いブラウンは、ホテルの落ち着きと温もりを感じさせ、自然と心和みます。 開業時から長きに渡り受け継がれる「ホテルニューグランド」の食、その礎を築いたのは初代料理長、サリー・ワイルさん。パリのホテルから招聘され、30歳の若さで料理長に就任した彼は、日本の西洋料理に自由と革命をもたらし、日本における「西洋料理の父」とも呼ばれています。 堅苦しいフルコース一辺倒だったホテルの食事に、パリの下町風の明るくモダンなスタイルを持ち込んだのも彼。グリルルーム(食堂)を作ったり、バンド演奏を楽しみながら食べられるようにしたりと、柔軟な食の楽しみを提案し、数多の美食家を魅了したといいます。 さらにはメニューに、「メニュー以外のいかなる料理にもご用命に応じます」と記し、あらゆるリクエストに柔軟に対応したとか。実際にお客さんの声からそれまで存在しなかった「シーフードドリア」を生み出したのも、サリー・ワイルさんです。そんな「やわらかな正統派」の技とフィロソフィが、このショップにも脈々と受け継がれています。