最も稼いでいるのは? 欧州日本人、年俸ランキング11~15位。金額以上の働きをしているのは?
14位:堂安律(フライブルク/ドイツ) 生年月日:1998年6月16日 推定年俸:84万ユーロ(約1億1760万円) 23/24リーグ戦成績:30試合7得点4アシスト 14位にランクインしているのは、サッカー日本代表の10番を背負う堂安律だ。彼がフライブルクから受け取っている年俸は84万ユーロ(約1億1760万円)とされている。これは同クラブ所属選手の中で上から9番目の金額であり、比較的高額ではあるもののチーム内で突出した数字ではない。 だが堂安はクリスティアン・シュトライヒ監督の信頼をしっかりと掴んでおり、今季のリーグ戦はAFCアジアカップによる日本代表活動の期間を除いて全試合に出場している。ボールキープ力が高く攻撃の起点になり、右サイドからのカットインでも相手ゴールを脅かす。また、攻撃のみならず守備面での貢献も大きい。 アジアカップ以前はリーグ戦1ゴール1アシストと直接的な得点関与は少なかったが、大会からチームに復帰してからは6ゴール3アシストの成績を残し、フィニッシュにより多く絡むことができるようになった。今シーズン終盤にかけてのパフォーマンスを来季も継続することができれば、年俸アップを勝ち取る可能性は十分にあるだろう。
13位:橋岡大樹(ルートン・タウン/イングランド) 生年月日:1999年5月17日 推定年俸:90万ユーロ(約1億2600万円) 23/24リーグ戦成績:10試合0得点0アシスト(プレミアリーグ) ランキングの13位につけているのは、プレミアリーグのルートン・タウンに所属する日本代表DF橋岡大樹だ。橋岡は今冬にシント=トロイデンからルートン・タウンに完全移籍し、90万ユーロ(約1億2600万円)の年俸契約にサインした。ベルギー時代の年俸は10万ユーロ(約1400万円)とされており、そこからの大幅アップを勝ち取ったことになる。 だがそれに反して、プレミアリーグへの挑戦はかなり厳しいものになってしまった。ユーティリティな能力を持つ橋岡は右ウィングバックや3センターバックの一角として起用されるも、オウンゴールを献上するなど失点に絡んでしまうことも多かった。 もちろん、今季リーグ戦で85失点したチームの守備は壊滅的な状況で、橋岡が関与した失点に関しても彼個人のみの責任にすることはできない。しかし自身にとって満足のいくシーズンでは決してなかっただろう。橋岡はクラブの残留が大きくかかったプレミアリーグ第37節ウェストハム戦をベンチで過ごしており、重要な一戦に絡むことができなかった。 ルートン・タウンは18位でフィニッシュし、来季はチャンピオンシップで戦うことになる。橋岡はここで奮闘して改めて自らの価値を示したいところだ。クラブの再昇格に貢献することができれば、さらなる年俸アップのチャンスも掴めるかもしれない。