ラランド・サーヤ「最近まで正社員で働いていました」上智大卒、芸人・バンド・代理店勤務のトリプルワーク
つい最近まで、正社員として働いていたんです。
――サーヤさんは、性教育にまつわる発信だけでなく、常に前例がないことを選択してこられている印象があります。デビュー当時は、広告代理店に勤めながら芸人としてメディアに出演されたり、現在は個人事務所の社長としての一面も持っていたり…誰もやったことがないことへの挑戦に、不安を感じることはないのでしょうか。 サーヤさん 個人事務所を作ったことに関しては、大手の事務所に“群れ”として入るほうが、私も相方も向いていないと思っていたからです。「1カ月先に事務所に入っただけで先輩とか、別にどうでもよくない?!」って思ってしまうタイプだったので(笑)。 そして、卒業後すぐに芸人だけに絞らず会社に就職したのは、正直なところ実家に仕送りをしなければいけなかったから。芸人一本に絞ってバイトをする、という道も考えたのですが、せっかく稼いでも飲み会で全部使ってなくなってしまう気がしたし、無理して夜勤をすれば、体を壊したり疲れてネタが書けなくなってしまうかもしれない。だったら、正社員として平日はしっかり働いて、土日はお笑いバトルライブにたくさん出よう、と決めて、その生活を始めました。ついこの間までは正社員だったんですが、今は契約社員として委託してもらった仕事をするというスタイルに変更して、コピーやイベントの企画をすることもあります。 ――yoi読者の中にも、収入を得るための仕事とは別に、自分の好きなことを副業にしているパラレルワーカーの方がとても多いです。 サーヤさん 好きなことはお金が絡むと狂う場合もあるから、仕事と趣味を分けるっていうのはすごくいいですよね。それに、いろいろなことをやっていると、ストレスの分散ができるんです。私が正社員をやりながら芸人をやっていた頃は、お笑いでスベっても「最悪正社員の仕事があるから大丈夫か」と思えたし、逆に会社でミスったら「根が芸人だから仕方ないわ」って自分に対する言い訳もできちゃう(笑)。その生き方は、めっちゃアリだと思います。