「再婚と同時に3人の子と家族関係に」小泉里子が考えるステップファミリーとしての幸せと「終わりが見えない」不妊治療による出産と卒業まで
── 再婚されてから4年が経ちました。現在は、パートナーの子どもたちとどのような関係ですか? 小泉さん:来年にはいちばん下の子が成人する年齢で、スペインや日本など、それぞれの拠点で生活を送っています。最初に会ったときは「お世話してあげなきゃ」と感じていましたが、今はもう自分のことは自分でできる年齢なので、ひとりの大人として扱っています。とはいえ、定期的に連絡は取り合っていて、日本にいる娘から恋愛相談がくることもあるんですよ。「母親」というより「姉」のような立ち位置で接している感じです。
■出産後すぐに海外へ移住して ── 息子さんを出産してすぐにドバイに移住し、今年の4月からはポルトガルでの生活が始まりましたね。海外での子育てはいかがですか? 小泉さん:息子を産んですぐに海外に住むことは想像していなかったので、夫から「ドバイに移住する」と聞いたときはびっくりしました。でも、子どもができたからこそ、家族で一緒に暮らしたほうがいいだろうと考えて移住を決断しました。海外でも夫は在宅で仕事をしているので、常に2人体制で育児ができています。特に夫は若いころ、総合格闘技をやっていて、子どもに空手を教えていたくらいなので、体力があるうえ、子どもの扱いにも慣れています。大ざっぱな一面もありますが、3人の子育て経験者でもあるので頼もしいです。
── 息子さんの反応はいかがでしたか? 小泉さん:生まれてすぐに海外生活が始まったので、すんなり受け入れてくれたように感じています。2歳のときから現地のナーサリーに通っていますが、3歳になった今では、同世代の友達と遊ぶ楽しさを覚え始めて、友達の名前をよく出すようになりました。それから「先生がかわいいこと」が彼のモチベーションにもなっているようです(笑)。 登園時も、寂しさから涙ぐむ瞬間もありますが、友達を見つけた途端に「もう大丈夫」と切り替えられるように。「友達の前ではカッコつけていたい」という、親には見せない一面が見えてきたことに、成長を感じますね。