闇バイト阻止へ横浜ビーコル・森井健太選手ら啓発動画 「加担は人生破滅」
若者らが交流サイト(SNS)などを通じて「闇バイト」に応募し、強盗事件などに関わるケースが相次ぐ中、県警とプロバスケットボールBリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」が協力し、闇バイトの危険性を伝える啓発動画を作成した。今後、県内の公共施設や駅などのデジタルサイネージ(電子看板)で発信する。 【図と写真で見る】闇バイト強盗で売り上げ増加、防犯グッズの人気ランキング 約30秒の動画にキャプテンの森井健太選手や横浜市出身のキング開選手ら5人が登場。SNSで「簡単高収入」「ホワイト案件」「即日即金」といった甘い言葉で誘い、匿名性の高いアプリを通じて個人情報を送らせる手口を紹介し、「加担すれば人生の破滅」と警告している。 応募後に相手に脅迫された場合は警察に通報・相談するよう呼びかけており、県警犯罪抑止対策室は「若いファンが多いチームの力を借りることで効果的な啓発につなげたい」と狙いを語る。 県警とビーコルは地域の安全・安心に関する協定を25日に締結。第1弾の活動として動画を作成した。 協定締結式で、県警生活安全部の小林千秋部長は「選手の影響力をもって、犯罪抑止や交通事故防止に向けた情報発信をしてもらえる」と期待。森井選手は「多くの人に支えられ、プレーできている。市民の皆さまが安心安全に生活できるように、さまざまなことに協力したい」と話していた。
神奈川新聞社